映画『恋空』


決めた!アタシぃ、大きくなったらケータイ小説家になる!(キッパリ)。
だってナウくね?文体から想像するに、書いてる人はきっと超インテリで「カッコヨイ=KY」だよね☆
あこがれぇ〜!のたうちまわりそうなぐらいイケてるぅ〜!
そうと決まればアタシも今から書いてみよ〜っと。


主人公の名前は「ユマ」。ユマ・サーマン似の高校二年生。
ユマはいつもひとり。仕事ばかりのパパに愛想を尽かしたママには他にカレシがいるみたい。
食卓にはいつも「ユマへ。これで何か買って食べなさい」ってメモとお金が置いてあるだけ。
学校では友達と楽しくやってるように振舞ってるけど、でもユマに本当の友達なんていない。
「家でも学校でも、ユマの居場所はどこにもない」←ヒロインの決め台詞ってこれっきゃないよNE☆
で、ユマは援交とかやっちゃってクスリとかリスカとか色々定番ドコロをキメ細かに押さえたある日、
出会っちゃうんだよねぇ、運命の人@マサムネに。え?この名前?“運命の人”だけにキャハッ!(爆)。
もちろん彼のキャラは「普段は明るいんだけど、どこか影のありそうな美少年」ってことで。
やっぱここで登場する彼には影がないと。美少年じゃないとね。←あ、これは好みの問題よ。
出会いは満員電車の中。お尻ムズムズ。「ちょ、この人痴漢ですっ!」「え?オレじゃねぇよ!」。
ンもぉ〜、今日の痴漢男バリ最低だったんだけどぉ。あ、そういえば今日転校生が来るんだっけ。
ガラガラ。「おはよう。え〜、さっそく転校生を紹介します」「あ!今朝の痴漢!」「あ〜、オマエは!」
「アンタ最悪ぅ!」「おめぇみたいなブス誰が触るかよ!オレはあの後大変だったんだからな!」。
そんなアタシらに親友のマミは「ユマってば、あのイケメン転校生と知り合いなわけぇ?」みたいな。
第一印象は最悪ぅ。 最初はそんなマサムネが大嫌いだったユマ。
でもある日、いつものようにオヤジ狩りとかエアマックス狩りしてるユマにマサムネは一言、
「おまえ本当は寂しいんじゃねぇの?」。がーーん、アタリなんだけどぉ?みたいな。超M・O・Eだよね!
で、2人は付き合い出すと。どこかの芸能人みたいにセックスした後に2ショ写メを撮ると。
でもぉロマンスの神様広瀬香美っていうじゃん?当然、残酷な結末が2人を待ち受けてるわけ。
渋谷のチーマーなまかの間でもプリティーでキュアキュアな2人でお馴染みのカップルだったのに
デート中に突然マサムネが倒れちゃって。がびょ〜〜ん!実はマサムネは病気だったのね。もち難病。
どうよ、この展開。超泣けるくない?やっぱナンビョーじゃないとカンドーしねぇっつーのぉ〜。
どんな病気にしよ?あんま医学とか詳しくないしツッコまれたくないので架空の難病にしちゃお。
「恋をすると死んじゃう病」とか「寝たら起きられなくて死んじゃう病」とか色々見たしぃ、
じゃぁマサムネは「一回射精するごとに寿命が一年縮まって最終的には死んじゃう病」ってことで。
で、出会って1ヵ月後にお医者さんから「余命半年」を宣告されると。エヘ!ヤリすぎちゃった☆
クライマックスはもちろん「ユマ、おまえ、ひとりじゃねぇからパタリ」「いやぁ〜〜!」みたいな。
でもその後に実はユマのお腹の中にはマサムネからの贈り物がいましたみたいな。
産みますみたいな。ユマ負けないぞみたいな。終わりみたいな。
エンドロール流れるみたいな。柴咲コウYUIの歌が流れるみたいな。
きゃ〜〜〜〜〜!!!想像するだけで超泣けるんだけど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
タイトルは『天使の恋歌〜キミガクレタ奇跡〜』。どう!?超ヒットな予感なんだけど〜!?
印税で何買おう!?聖子ちゃんみたいに店を貸しきってマルキューで買い物しちゃお!
ペンネームは『Matsu』。大尊敬中のYoshi先生にインスパイアされて付けちゃいました☆
いえ〜い、プロットは完璧。明日から読みきり連載始めちゃうし要チェキラ即ゲットだぜ〜!!!!



・・・なノリで鼻ホジりながら書かれたとしか思えないんですけど“実話”ですから。
この映画は“実話を基に”してますから。だからフザけたりチャカしたりしてはいけないんです。
ぶんげぇ?をりかいするこころ?がないバカ野郎ってこれだからヤダわん。
だって凄いんだから。このケータイ小説は2億万人ぐらいが読んで泣いたんだって。たぶん。
ということで“実話を基にした”ケータイ小説『恋空〜切ナイ恋物語〜』の映画化、
『恋空』を見てきました。さすがですねぇ泣けましたよ。めちゃくちゃ泣けたわ。
主演の新垣結衣ちゃんと三浦春馬くんのことを思って心の中で号泣したよ。
大好きなガッキーと超好きな三浦春馬には当然のこと、出演者全員に心の底から泣けた。
特に、こんな映画でまた母親役を演ってる浅野ゆう子に泣けた。
それどころか「浅野ゆう子がメインキャストの母親役=危険映画」のフラグが立ったわ。
主題歌を担当したミスチルや関わったスタッフの方々にも、とにかく全員に泣けた。
そしてガッキーは挿入歌まで・・・うえぇ〜〜ん!皆さんがなんぼ頑張っても無理なもんは無理。
なんつーか、あたしにゃどう見ても「映画が炎上してますね!」っつーか(笑)。
しかし監督や演出(あ〜あ)や脚本(なんじゃこりゃゲラゲラ)に怒るのも憚れるっつーか。
ガッキーは台本を読んだ時どう思ったんだろうか。
「は?このノータリンなビッチ役を、今が旬のアタシに演れっていうわけ?」と怒らなかったのかしら。
ワシがガッキーなら台本を床に叩きつけ唾を吐いて「ワシをナメとんのかボケが!」と一喝するわ。
なのにガッキーなのにそうしないから偉い。事務所が受けた仕事をちゃんと演るガッキーは偉い。
それでもミカ役のガッキーはまだマシ。ヒロ役の三浦春馬なんて見るも無残なヒドい有様で。
彼は一体何を思いながらヒロという男の役を演じきったのだろうか。なんじゃ、この役は。
2人の出会いは三浦春馬がガッキーの携帯を拾ったっていう、
「特大ヒット月9ドラマ『サプリ』と同じ」ってところから既に失笑ポイントが高いわけだが(笑)、
三浦春馬から電話がかかってきた着信音のお陰でガッキーは無くした携帯を発見できたと。
新垣:「携帯を拾ってくれた人なの?あなた誰?」←聞くよね一応
三浦:「教えない」←恐っ
新垣:「それより携帯のメモリが全部消されてるんだけど」←え?更に恐っ
三浦:「メモリが消えて困るような本当の友達っているのかい?」←そういう問題じゃない
新垣:「・・・ハッ!(←そう言えば、みたいな表情)」←おい
え!?何この男きっしょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(ゾゾゾ〜)。
「なるほど」みたいな顔してる場合かとガッキーにもツッコんだが、それよりも三浦春馬
拾ってくれたのは有り難い。でも勝手に他人の携帯イジって電話番号を調べて電話してきて、
挙句、メモリ全部消しちゃうのよ?うぇえ、きっしょ。何の権限でそんなことを?この男きんも。
「春馬きゅんキャ☆」から上映開始5分で「この白髪男きっしょ!」にチェンジ。凄まじい破壊力。
それ以来毎日のように、自分の名前も何者かをも明かさずガッキーに電話してくる三浦春馬
そんな変質者まがいのキモ男コールに付き合い明け方までお喋りするガッキー。なんじゃこいつら。
そうこうしてたら付き合い始め、初体験シーンでの三浦春馬の台詞:「初めてなの?優しくするよ」
がびーーーん!こんな台詞、今この時代にまだ有効だったのか!(笑)。
まぁとりあえず2人はラブラブ。そうこうしてたらガッキーがレイプされるわけさ。・・・。何この展開。
犯人は三浦春馬の元カノ(が雇った男たち)でした。・・・。はぁ〜。本気かいな、この展開。
そして三浦春馬は元カノをガッキーに突き出し「殺せっていうなら今すぐこいつを殺す!」←・・・。
「殺さないで」と言うガッキーは常識人。すると三浦の姉役の香里奈が何故か制裁を下すわけだ。
突然、元カノの髪の毛つかんで裁縫ハサミでジョキジョキ〜〜ッ。・・こいつら姉弟って・・・(唖然)。
むしろ元レディース役を演じる香里奈さんがとんでもなくしっくりきてることに一抹の不安を覚えたよ。
そんな一家の母親役を演じるのはドラマ『白夜行』版の麻生祐未。はいはい、それ知ってる納得。
ほな、そっから元カノが嫌がらせを。学校の黒板に「ガッキーはヤリマン」みたいな落書きが。
三浦春馬は大激怒、消しながら「オレの女をイジめるなぁ!」「ミカは俺が守るぅ!」。←ぷ
そんな三浦春馬に感謝するガッキー。いい雰囲気になった2人は学校の図書室でFUCK。←おいおい
数日後、ガッキーは口を押さえて「うっ!」。・・え。まさか。ビンゴぅ!ガッキーは妊娠しましたとさ☆
きょえええええええええええ!!!こんな話、ワシどないせえっちゅーねん!!!!!!(笑)。
原作ファンに言わせりゃ「チッ、実話なんだからしょうがねぇだろババァうぜぇ」ってなもんか。
てへっ!ホントすんません!“実話を基に”だからしょうがないですよね!その通り!
いや〜、まじ傑作だよね〜。はっきり言って「今年1位かも!!!!!(キッパリ)」な映画だわ☆
ちゅぅか三浦春馬またか!『14才の母』に続き、また避妊せんかったんか懲りろ!(笑)。
むしろ彼の所属事務所に問いたい。初主演映画の『キャッチ・ア・ウェーブ』も大概な出来でしたが、
「内容はどうあれ目立つ役で出れりゃいいんだよ」という方針なのかもしれませんけど、
わざわざ同じ事務所の小出恵介まで“当て馬役”(この役がまたもう・・・)で引っ張り出してきてさ、
ほんで吾輩が朝ドラ『ファイト』の頃から愛してやまない可愛い可愛い三浦春馬きゅんに、
こんな映画でこんな役を・・・ど、ど、ど、どうもありがとう・・・としか言いようが・・・(遠い目)。
いや、むしろ三浦春馬には舞台挨拶などで自らネタにしてもらいたい。
「ボクってまたまた欲望に身を任せたまま考えなしでガキ作っちゃう役なんですけどぉ〜」なんて。
笑いにして消化してもらいたいよ。じゃないと浮かばれないよ、このアタシが!!!!!(号泣)。
うんにゃ、そんなことどうでもいいのだ。
だってこのシーンあたりからワシのテンションは大きく違ってきたもん。
そう、面白くなってきたのである(笑)。薄ら笑みを浮かべながら見てたってのな。
「おい!」とか心の中でツッコみながら時に「うぷ!」と吹き出しながら。いやいや面白いの何の。
妊娠発覚後に繰り広げられる“愛の語らい”も素晴らしい。
三浦:「図書室で出来た子供だから、名前に“本”って字をいれない?」
新垣:「ンもう!子供が大きくなった時どう説明するのよぉ」。そういう問題かーーーーー!(爆笑)。
あ、もしかしたら楽しみにしてる人がいるかもしれんしオチバレはしませんけど
ラストは「やっぱそうきたか」と。だけどね、ここが他の映画と一味も二味も違うところなの。
とにかく笑わせます。身を乗り出してツッコまざるを得ないような台詞や演出が盛りだくさん(笑)。
日々笑いに飢えてる人なら特に、たくさんの人に見ていただきたいよ。ものっそ笑えますから。
これでも褒めてます。更にクライマックスは爆笑の連続。あっはっは。今も思い出し笑い止まらず。
だけど試写室に明かりがついたら号泣してるお姉さんを発見して。え?!笑いすぎて?!
どうやら違うみたいだね、こりゃ失敬。「悲しい〜」「切ない〜」。うそぉん。そういう映画なのか。
あたしゃ途中から『舞妓Haaaan!!!』に匹敵するコメディ映画なのかと認識してたんだけど、
もしくは「しょーもない男と付き合ったらドえらい目に遭うから男選びには気をつけろ!」という
教育映画かと思ったんだけど、実は「ナウなヤング向けの感動ラブストーリー」だった模様。
わっかんねぇよなぁ。♪〜本当ノ愛〜♪を経験したことない哀れなヨゴレババァには到底理解不能
ほんとアタシって人間のクズだわ。もうね、これはワシが悪い。ワシ最低。そういうことでよろしく。
いいか。この映画はこんなことになってたけど、
これは絶対にガッキーのせいでも三浦春馬のせいでもねぇがら!←いまさら末永遥
出演者の悪口言ったヤツは裁縫ハサミで髪の毛つかんでジョキジョキ〜〜ッと切っちゃうZO☆
なんつってキャハ。彼らはこの先もっといい作品に出会えますよ。
人生そんなに悪いことばかりじゃありません。先は長いですもん、めげずに頑張ってねシクシク。
スタッフの方々にも色々言うてすんません。もうな、しゃーないよね、これは。はぁ〜。