映画『重力ピエロ』『余命』『レボリューショナリー・ロード/燃え尽

『重力ピエロ』
伊坂幸太郎原作小説の映画化。「なんだと?加瀬亮岡田将生が兄弟設定ですと?きゃー☆」。
アホ丸出しなミーハー感覚で飛びついたらビビビビックリ・・・こういう物語だったんですか・・・。
あー、もうなー・・・泣かされたなぁ。ビロビロ泣かされた。この設定で父親役が小日向文世って。ズルいよ。
マンマと小日向さんの台詞でビョワ〜ですよ。他キャストは鈴木京香吉高由里子岡田義徳など。好きな人ばっか。
みぞおちの辺りをグーッと押されるような。なるほど『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作者なのね納得。
こんなにもやるせない気持ちにさせられて、なのに何故か鑑賞後の気分は悪くないっていう。爽快感にも似たような。
キャストはどの人もハマり役。特に渡部篤郎。性根から腐ったドチンピラ役を演らせたら天下一品(笑)。
今後は『銭ゲバ』@椎名桔平とポジション争いが激化しそうな予感。ほんでもってメインキャストな。
奥田民生和田唱のような「ブルドック系わんこ顔」同様、田中和将加瀬亮も“リアル好み☆”な我輩的には、
褒めないわけにはいかねぇぞな。「標本にしたい頭骸骨ナンバーワン」の後頭部を拝むことが出来てホクホク。
加瀬亮の薄めなバンド顔も大好きですが、何より後頭部。いや〜、あの後頭部はイイね!大好物!
横から見た時、見事な丸みを帯びた曲線に惚れ惚れ。どこ褒めてんだ。もちろん初主演ドラマも見てますぜ。
「たまたまホームで自殺しようとしている人をたまたま救ったことによって知り合った男女が、
たまたまかつて自殺を考えたことがある者同士で、そしてそんな男女がたまたま付き合い出したら、
たまたま男女の父親に女装趣味があって、実はたまたま以前から女装倶楽部で父親も知り合い同志だった」という
「全くありふれてない!(ガビーン)」なドラマ『ありふれた奇跡』でも毎週「あは〜ん・・加瀬亮たまんねえ〜」。
衣装的には『ありふれた〜』の方が好み。この映画ではONメガネなんですけど、メガネ的に言うても映画『ハチクロ』の方が。
なんせ地味な役。「出来が良くて女にモテモテな弟にちょいコンプレックス持ち」な役なんで、敢えて、だろうけど。
しかし見栄えはさておき、ブレながらも弟想いでいざという時にゃ兄貴な大学院生役を好演。彼にもさんざ泣かされた。
そして岡田将生。またか。てめーはまたか。なんだこの、「問答無用な感じ」は!やっぱりこいつぁとんでもねぇわ!
スクリーンに棲む映画の神様ってメスなのか。ただいま岡田将生に絶賛降臨中。髪型もビンゴだってんだから、こりゃ大変。
クルパーやキンパより断然黒のストレート派。ひいいい。どんだけ美しいんだよキミは。規格外にもホドがあるでしょ。
クライマックスにゃ「なんて悲しい・・」と涙しつつ、振り向いた瞬間の笑顔に撃沈。不謹慎ですんません。
や、だって仕方ない。岡田将生については一切、問わない。「カッコいいよね?」「美しいよね?」「好きですか?」。
この手の質問は愚かしいの一点。「岡田将生は美しいので当然ウットリするに違いないわけですが〜」←これ大前提で。
んぁウットリ惚れるってのも違うか。見てて、ため息混じりに感動するっつーか感心する。「ほほぅ!」ですから。
イケメンでもなくハンサムでもなくオトコマエでもなく。それらの形動詞を全て陳腐ゾーンに陥れる岡田将生
2009年の岡田将生は絶対に押さえておくべき最強物件やで!もうね、「問答無用」だから!今見とけって!
「世の中にはこんな子がいるのかぁ〜、すげぇなぁ〜、遺伝子とかどうなってんだろ?」の域だから。
そんなこんなで“遺伝子”ですよ。ネタバレを伏せつつやんわりと・・。まぁ色々と考えさせられたわけですけども、
この映画の何が説得力あるって「加瀬亮岡田将生が似てる」と思えるところ。造詣?姿勢?声?喋り方?所作?
演出上わざとそうしてるところもあるんだろうけど、まぁとにかく似てる。ように見える。見えてくるのな。
それがこの映画のテーマだったりするので、なのでとても説得力があるなぁとシミジミ。良かったなぁ。


『余命』
松雪泰子はとてもいい芝居してたのにキャラが・・。「なんだこの身勝手な女は?!(ポカーン)」。
お涙頂戴演出は思ってたより控えめでしたが、主人公に全く共感できなかったのでちっとも泣けんかった。
生まれてこのかた乳ガン検診を受けたことがないので、そろそろ行かなきゃという警告にはなりましたが。
ちなみに乳ガンが再発する主人公・松雪さんの友人役には奥貫薫。「で、で、で、出たァーーーー!(ゾゾッ)」。
ドラマ『銭ゲバ』では亭主のDV&貧乏で死んじゃうお母さん役、『RESCUE』では亭主に先立たれた未亡人役。
相変わらず「後れ毛ぼっさり薄幸キャラ」を一手に引き受けてTVドラマや映画を席捲中の奥貫薫
ここまでくると「不幸な話だから奥貫薫が借り出される」のか「友達役が奥貫薫だから不幸になる」のか判断不能
お願いですっ!誰か『流星の絆』@有明功一役の子役と奥貫薫がめっさ幸せになる映画を作ってくれ〜!!!!!
ま、そうなったらどうせワシみたいなやつは「説得力ないよね〜」ってホザくかもしれんけどな☆
ちなみに松雪泰子が「そう」までして生んだ子供が大きくなったら林遣都に。これまたキタぜスターダスト。
デビュー作は野球、次が高飛び込み、その次はボクシング、その次はマラソンetc・・と酷使されING進行形の林遣都
この映画では、「ちょっとチャリ漕いでちょっと海に漬かる」だけ。思わず「初めて、楽してるじゃん!」と(笑)。
色々と物足りなかったです、林遣都の出番的にも。せやけどミラのCM「YOU×柳楽優弥」に続き「松雪泰子×林遣都」って。
「映画で不幸な目に遭った母子を、せめてCM中だけは幸せにしたいの!」みたいなコンセプトか?なんじゃそりゃ(笑)。


レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
「浅い!」と言われればそれまでですが、こちらもまたケイト・ウィンスレットの身勝手さにポカーン。
結婚してる人が見たら色々と身につまされるらしいんだけど、ご存知の通りあたしゃ独身どん底ど真ん中な人間でして。
でもラスト、キャシー・ベイツがベラベラ噂話や陰口をまくし立てた時に旦那さんが補聴器の音量を絞っていく描写には・・!
「夫婦ってこういうのが大事なんだなぁ〜・・」なんて。こんな内容なのにしっかり見せるサム・メンデスの手腕に感服。