夏の映画感想その2


■『クローズド・ノート
女優こええ。エリカ様こええ。ちゃんとピュアな女子大生に見えるエリカ様こええ(笑)。
展開もオチもすぐ読めちゃいます。ま、どってことないっちゃぁどってことない話です。
それどころか「そんなバカな(失笑)」な都合の良さです。
でもファンタジックラブストーリーなので許してください。
この映画はそういうところは二の次で、とにかくエリカ様を楽しむ映画。
恋するエリカ様。なんてお可愛いらしいんでしょうか。
エリカ様は伊勢谷扮するイラストレーターに恋をします。ここからだ。
もーーね、可愛くて可愛くて可愛くて。好きな男の一挙手一投足に舞い上がったり凹んだり。
あまりのエリカ様のお可愛いらしさに「うをぉ〜、ワシも片想いでいいから恋がしたい!」なんて地団駄。
ラストでは凛とした美しさすら放つエリカ様を拝むための映画。
そしてクライマックスで放たれるエリカ様の一撃に拍手喝さいな映画(笑)。
エリカ様の背景作り、これまた綺麗。脚本を書いたらアレですけど、行定さんこういうのは上手やなぁ。
追伸。板谷由夏は「またこんな役かよ!」でした(笑)。


■『シッコ』
アメリカの医療問題をテーマにしたマイケル・ムーアの最新作。
うえぇと驚き身震いさせ。アメリカこえぇ。でもこれ対岸の火事じゃないよな。
そう思っていらっしゃったんでしょうか、
「明日は我が身よ!!!」なご年配のお客さんばっかりでビックリ。
わしゃ間違って『釣りバカ』に入っちゃったのかと。
そらもう皆さん音を立てて大号泣でございましたよ。しかしマイケル・ムーアは面白い。
この映画も面白かったけど、何が面白いってマイケル・ムーアがツボじゃ。
この人、執拗に「自由の国アメリカ」の暗部をホジくってツツきまくってるけど、
でも決してアメリカが嫌いなんじゃなく、むしろ好きで好きでたまらなく大好きなんだろうなあ。
追伸。代走みつくにはすぐにでもマイケル・ムーアコントをやるべき。


■『厨房で逢いましょう』
えーーー・・・。身勝手な女に振り回された男たちがひたすら哀れっつーか。
追伸。食べ物にはあまり興味がないのですが、出される料理の数々はとても美味しそうでした。


■『ローグアサシン』
ジェット・リーVSジェイスン・ステイサムのサスペンスアクションムービー。
面白かったわ色んな意味で(笑)。
いや、ちゃんとドキドキハラハラ、ビックリぃなんて仕掛けもあって純粋に楽しかったよ。
この映画にゃ石橋凌ケイン・コスギが出てるのね。
わしの中ではルーシー・リューと同じジャンルの女優として認識しているデヴォン青木も出てます。
日本語喋ってたなぁ。たぶん吹き替えだと思うんだけど。
日本のシーンもあったり日本料理店や日本の企業や日本のヤクザが出てくるのね。
それがさ!向こうの映画特有の日本の描き方が、あまりのハチャメチャぶりがおかしくてさ。
日本料理屋に飾られてる掛け軸に書かれてある言葉は「下手の横好き」。なんのこっちゃ!(笑)。
その他にもいっぱい。気になりだしたら後ろばっかり見ちゃうぐらい。おもろいのなんの。
監修って入れてないのかな。誰か日本人が注意せえよと。
ジェイスン・ステイサムも日本語喋ってましたしね。試写会場は失笑の嵐でしたわ。
あんなイカついハゲが緊迫感漂うシーンで片言の日本語喋ってさ、ちょっと可愛いっつーの(笑)。
それにしても向こうのハゲはスゲぇな。ジェイスン・ステイサムといいブルース・ウィルスといい。
小粋なジョークを挟みつつ殴られても蹴られても撃たれても屁でもねぇし強い強い強い。
向こうのアクション映画って髪フサのほうがむしろ弱そうなイメージ。
日本とは逆だ。だって大地康雄主演のハードアクションムービーって想像つかないでしょ!?
追伸。ジョン・ローン老けたなぁ・・。でも今のこれはこれでアリ☆


■『キングダム/見えざる敵』
うぉっと!これも面白かったなあ。面白かったって言うと不謹慎なのかもしれんけどさ。
こういう映画が作れるハリウッドって、ハリウッドのこういうところは凄いなぁと。
今やナチスに並んで9.11は格好の映画ネタになりつつあるような気がするんだけど
韓国映画における朝鮮戦争のよう)
しかも結構微妙なとこをネタにしてるんだけど、でもちゃんと映画しててエンタメしてたのは偉い。
制作に名を連ねるのはマイケル・マンピーター・バーグだし、もちろん戦闘シーンの迫力は満点。
しかしながらテーマは重いしラストは色々と考えさせられます。「テロ」ってこういうことなんじゃ。
短絡的かもしれんが、『ブラッド・ダイヤモンド』がお好きな方はこの映画も好きなんじゃないですかね。
ツッコミどころも実に分かりやすい死亡フラグも余裕で許容範囲。
しかし最後の最後でジェイミー・フォックス
美味しい所を全部脇役にかっさらわれてたんですけどあれでいいんでしょうか。
追伸。映画で全てを知った気になってはいけないと自分に言い聞かせ。
でも考えさせるきっかけになるぐらい出来のいい社会派アクションムービーってのは好きっす。


■『クワイエットルームにようこそ
以前なら、あの頃にもっと邦画が活発だったら、
この手の映画のこの手の役ってキョンキョンが独り占めだったのかもな。
内田有紀主演映画の今作は、芥川賞候補となった松尾スズキの原作小説を
自身で脚本を書きメガホンを取り映画化したもの。
ど〜ですかお客さん。松尾スズキですぜ。大人計画ですぜ。
他、出演者は宮藤官九郎蒼井優、りょう、妻夫木聡・・・、お〜〜!ターゲットわかりやすっ!
「女性アイドル?聞きますよ、パフュームとか」なんて言いそうなサブカルさん好みのライナップ。
試写会はこの日が初めてではなかったのに結構早いうちから満員に。さすがだ松尾スズキ
自分で書いた小説を自分で脚本に起こしてほんでもって自分で演出して・・ってのはイイね。
何をどう見せて何をどう伝えたいかってところにブレが無いんだわ。
特に構成、演出が上手いなあと。もちろん何気ない会話もいちいち面白かった。
内田有紀クドカンの病院での会話なんて延々と聞いていたかったかも。
ほんでな。クドカンがな。いや〜っ、実にいいんだよね好みじゃわ。
こういう雰囲気の、だらしなさ気な男大好き(笑)。
細やかな役作りで、いい感じにいい加減なバラエティー畑の男の役をリアル(?)に好演してたわ。
内田有紀は自身のプライベートな事情ともチィとばかりカブるような女性の役で、
上半身をバッと脱ぐシーンがあるんですが、その瞬間に「おっぱい?」と色めき立った自分って何。
そして胸の谷間すら映してくれなかったのでガクッときた自分って何。どういうこと。
でも同性でも見せてくれるってんなら見たいもんだよねぇ、女優さんのおっぱいってさ。
男性はどうなの?俳優さんのチンコって見てみたいもんなんでしょうか。
ま、結構いい映画だと思いましたがワシは今ひとつ乗れず・・・。こういうのお好きな方はどうぞ。
追伸。蒼井優より徳井優!な映画でしたよフフ。


■『スターダスト』
お〜う!久しぶりに見たド王道のファンタジー映画って感じ。楽しかったよ。
とても分かりやすいし子供にも受けそうだし、これは吹き替え版でも上映して欲しいな。
でもあんま美人とも可愛いとも思えんクレア・デインズが“流れ星”てよ。ずぅずぅ(略)。
スパイダーマン』におけるMJぐらい違和感があったのう。
物語が進んでいくうちにチャーリー・コックスがちゃんとオトコマエになってくれてホッ。
せやけど最近向こうのイケメンってあんま拝んでないような気が。
『SW』におけるヘイデン・クリステンセン級のさぁ「うひょぉおお!」な舶来メンズの降臨希望。
追伸。ロバート・デ・ニーロがとても素適です(笑)。