夏の映画感想その1


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気分一新、颯爽と更新をば。
8月から9月にかけて色々見たしちょこっとまとめて「映画の感想その1」。



■『HERO』
また波岡一喜!またも悪者!最近、ひとり悪役商会化してますねこの人。
一時の坂本真ばりに出まくってるイメージ。
しかも毎度悪いことするっつってもサイバーテロとかではなく、
泥棒とか殴ったり蹴ったりとか原始的なワルさ。
せやけど重要な役だってのに山中聡がほっとんど映らなかったのがどうにも残念。
何が敏腕だかさっぱり分からん大物弁護士とかグラサンかけっぱの黒幕代議士とか、
しかもタモさんが真面目に演技してるbut腹の中で笑ってそうな感じがコソばいし
これって趣旨変わってるやんとか思ったし
こうなりゃ全映像作品において代議士役は中村トオルで統一しろよとか思わんでもなかったし、
とにかく“法廷”というより
“ほーてー(どーてーのイントネーションで)”なノリの法廷シーンでしたが、
クライマックスでのテメェら待ってたでしょ感満々な
木村御大による「おれ、木村拓哉からキムタクへ」以上の大演説っぷりに
思わずホロッときたワシはまだまだ修行が足りません。
ビョン氏登場まで引っ張りすぎにも笑った。
全体的には映画ファンには優しくないけどドラマファンには優しい作りになってたかと思います。
そしてSPを見ていなかったワシは中井貴一綾瀬はるかに「誰?」。
え〜、ちなみにTVドラマの映画化を非難する人もいますが、
ワシはこの映画より「映画として作られた映画のくせに何じゃこりゃ?っていう映画」のほうが
よっぽど問題あると思うわ。ほんで本気で腹が立つ。この映画、思ってたより全然マシやった。


■『アヒルと鴨のコインロッカー
地味ながらも中々の佳作。しかし鑑賞後にズシッと来るヤルせなさはあまり・・・。
まだ全然垢抜けてない頃の岡田将生が見られますウシシ。
全然カッコよくないところが可愛いかった。
関めぐみはこういう風に使いましょう。
初めて「主人公の友達役(にぎやかし担当)じゃない濱田岳」を見た気がするなぁ。
あと、「主演女優の弟役じゃない濱田岳」。新鮮でした。
この役いい。この映画の濱田岳はとてもよかったです。
瑛太は言わずもがな。モサ設定のシーンではちゃんとモサかったのが偉い。
思い返してみると瑛太が出てる映画ってわりといいよね『東京フレンズThe Movie』以外は。


■『レミーのおいしいレストラン』
シンプレ渡辺さんから聞いていたけど、やっぱワシもネズミってのがどうにもなぁ・・・。
いくら手ぇ洗ってもネズミが作った料理はちょっと。
ネズミを差別する人間には不向きでした。申し訳ないネズミ。
そんな私は千葉ドリームワールドの人気ネズミキャラもあまり好きではない。


■『怪談』
これさ〜、尾上菊之助のことを「美しい!」と思えないと無理でしょ。
もちろん思えなかったのでひたすら無理でした。脱いでも脱いでもスケキヨマスク顔っつーか。
なのに黒木瞳を始め井上真央麻生久美子木村多江など
次から次へと美人さんたちがドカスカ惚れていき、
井上真央にいたっては
「あなたはなんでそんな綺麗な顔をしてるの〜」なんて台詞まで吐かされてて
そうかぁ?みたいな。
なんで皆あんな男にベタ惚れしてもうたんやろか。何の呪いか。そっちを考えるほうが恐い。


■『伝染歌』
AKB48主演映画。に、伊勢谷友介松田龍平阿部寛が出演。
この3人でもっといい映画が別に1本撮れますな。
松田龍平ともあろうものが秋葉原AKB48のライブを見るシーンが最も記憶に残っております。
しかも意外と馴染んでた。や〜、やっぱオサレとかサブカルとかそんなの全然抜きにして
可愛い女の子っていいですよね分かるわぁ。
こんな映画はどうせトルネードフィルムやろなと決め付けてたら松竹でした。あれま。
監督は原田眞人。『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ』を撮られた方です。もちろん見たよ。
20年の時を経て再びこんな目に遭う自分って、なんと懲りない女だろうかとつくづく。


■『遠くの空に消えた
綺麗だったねえ。どのカットも全部ポストカードとして成立しそうな綺麗な画。
さすが行定監督ですわ。しかしお話はいただけない。
脚本書いたヤツは遠くの空に消えてまえ!・・・え?脚本も行定さんなの?!(ガガーン)
人には向き不向きがあります。はっきり言って脚本をお書きになるのはあまり、
否、全く向いていないんじゃないでしょうか。
伊藤歩の役とか長塚さんとこの息子さんの役とか何あれ。
2時間24分って。ワシに編集させてくれたら1時間15分にしますけど。
んでもこれがやりたかったんだろうなぁ。そうだろうなぁ。
う〜ん、これがやりたかったのか。
これが作りたくて今まで頑張ってきはったんかなあ。
でもね。「好きなことをやるためには好きじゃないこともやらなきゃいけない。
ちゃんと頑張った人だけが好きなことを出来るのです」。そんな教訓めいたものを感じました。
そしてご褒美で好き勝手やったしわ寄せが、ホイホイ飛びつくアホな客のところにきたと。
アホな客=おれ。ギャフン☆


■『トランスフォーマー
おもろかったなぁ。映画館で見るべき大作娯楽映画やわ。1800円払って見て満足。
しかも今自分の中で特撮ブームきてますから!そりゃもう大興奮でしたぜ。
「キャ〜!車がロボットになったキャ〜〜!」。
キャ〜の対象物がナマモノじゃねぇぜ。玩具めっさ欲しい。
しかし『電王』で手一杯なので我慢しようと思います。オトナだな私。え。
余談ですがこないだ門司港に行って遊んで一泊して
ヘトヘトになって夕方頃に大阪に帰ってきたんだけど
まだ時間も早いしすぐ家に帰るのも勿体無いと思って『ヱヴァ』見ちゃったら興奮しちゃって
よっしゃぁもう一本!ってことで続けてこの映画を見たんだが、
どれほど肉体が疲労してても睡眠時間が少なくても面白い映画を見てる時って
絶対に眠くならないんだよな不思議。
逆にツッまらん映画の時は何時間寝た後でも欠伸が止まらなくて困ります。
体は正直だぜウッヘッヘ(誰?)。


■『ベクシル 2077日本鎖国』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『河童のクゥと夏休み
立て続けにしょっぱい邦画を見たら
「日本にアニメーションがあって本当に良かった・・・」と心の底から感謝します。
一番好みなのは『クレしん』の「オトナ帝国」でお馴染み原監督の『河童のクゥ〜』なんですけど、
他2作品ともに色んな意味で衝撃的な出来となっているんじゃないかと。
そしてアニメーション映画を見に来る客が一番マナーいいなあ。
場内が明るくなるまで誰も席を立たないし私語しないし携帯を開かないし
音を立ててお菓子食べないし、
ものっそい礼儀正しく(つぅか真剣に)映画を見る方が多いので助かる。
静かだし映画を見るには非常に理想的な環境。
いっちゃん最悪なのはホラー映画を見に来るカップル客。
「きゃぁ!」って恐がった後に照れ隠しで笑ったり冷やかしたりジャレたり。
ウルセーーっつーの!ここはお化け屋敷じゃない。
そしておまえらの家でもラブホでもないのだ。かなりの確立で男の方が靴を脱ぎ。クッサーー!
そして短い足を組み変えるたびにワシの背もたれを蹴りやがる。
もー、ホント2人揃って呪われちゃえばいいのにと何度も。
映画デートコース撲滅の署名活動でも始めたいぐらいだわ。
上映中の携帯チェックも勘弁して。断然、このマナー違反は女性客に多い気が。
レディースデーって安いから有り難いんやけど、マナー悪い人が一気に増えるのがかなわん。
しかしアキ・カウリスマキの映画とかでこの手のタイプの客にバッティングしたことはなく、
ほとんどが「バカ(私)とガキ目当てに作られたしょーもない邦画」で出くわすので、
映画のクオリティーと見に来る客のマナーって比例してんなぁとよく思いますわ。


■『Life 天国で君に逢えたら
最近よく思うんよ。
「これ自分が高校生の頃に見てたら大感動鬼号泣だっただろうなぁ」って。
すっかりヨゴれちまったよオイラも。「・・・ふ〜ん・・・」みたいな。
おい。もっと!考えるんじゃない感じるんだ!
せやけど実在した人の人生を基にしたわりには
上っ面だけ撫でて爽やかにラッピングして目の前に出されてもねえ。
それどころかこれ大沢たかおじゃなかったら涙を零すどころか
「この自分勝手なバカ男なんやねん」とムカッ腹立ったはず。
「うぉら!泣け泣け!」の過剰なお涙頂戴映画じゃなかったのでまぁ許せるかなぐらいの。
わし何様。


■『デス・プルーフ in グラインドハウス
もうねぇ、最初からず〜〜っと、うんざりするぐらい延々ビッチがビッチな会話してるんですよ。
でもタランティーノだしこれらの会話も何かの伏線かとビビリつつ必死で見てたんだけど
一向に面白くならないし、あまりのビッチ全開っぷりにウゲェ〜・・・つってたら!
途中で「ホゲーーーーッ!!!!!(絶叫)」。
こ、こ、こ、これどういう映画なの?そういう映画なの?え?うわぁ・・・うわうわうわ・・。
ラストすんごいから。ほんで声をあげて大爆笑。
「THE END」の文字が映し出された瞬間にゃノケぞって大笑いしたわ。
やってくれるわタランティーノ!んもう最高!
映画館で見る映画だし迫力満点、めっちゃくちゃ面白かった!
でも「こいつ、こんなん見て笑うのかよ・・・」と人間性を疑われそうなのでオススメはしない(笑)。