映画『クロサギ』

なんともまぁ金も手間隙もかかってなさそうなペラい画面だこと（笑）。
なんで映画？スペシャルドラマで充分ちゃうの？！ぶっちゃけ、映画ならではのスケールアップ感なんてもんはないが、
山下智久の顔が大スクリーンで拝めるっていうなら話は別。それだけでも映画にする価値はありますっ！（キッパリ）。
それに映画としての映像はアレだけど、ストーリーはちゃんと面白かったんよね。そうなの結構面白かったのよ。
もちろんドラマ同様、詐欺パートは映画でも「それ無理あるわ！」がいっぱいです（笑）。
だけど無理がないとダメなんだろうなぁ、真似されちゃ困るし。むしろ敢えて無理を生じさせているのかも。
今回もまた「ターゲットのシロサギがたまたま黒崎の目論見どおりに動いてくれたから良かったものの・・・」で、
冷静になってもならなくても「そんなチンケな罠にハマったり、バレバレな変装がまかり通るわけねぇ！」なんですけど、
そこはもうねぇ・・・いまさら言ってもしょうがないことだし。ま、ドラマと一緒ってことで。
それら全てが『クロサギ』の“お約束”なので華麗にスルーするのがオトナとしてのマナー。
小難しいことを考えたら負けです。なので“お約束”を熟知しているドラマファンなら満足の出来かと。←これ自分
もちろんイチゲンさんだって楽しめるように、
ちゃんと「クロサギ」「アカサギ」「シロサギ」の説明や、登場人物紹介、黒崎がクロサギになった経緯など一通り説明もあり。
そして「回想シーンはモノクロ」「難解な言葉はコメディータッチで解説」等など、
ゆりかごから墓場まで、誰が見ても理解できるよう実に親切な作りになってます。
ただし映画だけ見たら「ほとんど出てない堀北真希が何故セカンドクレジットなの？」と疑問を抱くかも（笑）。
ちなみに「原作」ではなく「原案」になってるんだわ。てことはこれって映画オリジナル脚本なのか？！
そう考えたらよく出来てたほうちゃうか。続編やる気マンマンなオチといい（笑）、展開と構成も中々のもんだと。
企画を知った段階では「初主演映画なんだしもっと他に何かさぁ〜・・」と文句のひとつも言いたくなったけど、
金かけた大勝負や冒険をする気はないが手堅く勝ちに行った感が。想定内の興行収入は得られるんじゃないかしら。
ということでここからは、あびる優というアカサギにはくれぐれも注意して欲しい山下くんレポをお楽しみください☆
上映開始、シェイクスピアの一文の後すぐに山Pのお顔がドーン。いきなりアップから。これはとてもいい。大正解。
「うぉっ！山下の映画だ！」と開始直後ソッコー実感してゾクッ。いい。とにかく綺麗。
そしてこの稀代な美貌ゆえ、この映画は何から何まで山下任せ。とにかく山下なんだよ。
「山P撮ってりゃいいだろ！」なのだ。精魂込めて撮りましたよといったようなことも感じない。
なのに綺麗な男の子って凄いんだ。自力なんだわな。勝手に綺麗に映っちゃってるの。
スクリーンにババーンと。全体的に何かとカメラが寄ってます。そして基本的に山下をセンターに置いて、
最初からバンバン寄ってくれちゃいます。腰から上、鎖骨から上、喉元から上。そしてアップ。うお〜、イケるねぇ！
まるでカメラが山下に吸い寄せられているかのようだ。こりゃプロモとして見ても上出来。DVDはマストやな。
正面はもちろんのこと、横顔だってタマらんでっせ。引きの画だって大丈夫、雑踏の中でも一際光り輝いてるんだもん。
普段は改めてこんなこと一々感じないけど、今日ばかりは流石にね。「山下の顔ってホント綺麗だなぁ・・・！（ジーン）」。
「詐欺師・・・だっ！」も『抱いてセニョリータ』も久しぶりに聞けたしムフッ。
とにかく『セニョリータ』が流れ出した途端にテンションが上がるの何の。やっぱ『クロサギ』にはこれがないとね。
お馴染みモノトーン系の衣装も何パターンかあって（黒崎の衣装好っきゃわぁ！）、
自動車整備師、ジャック・スパロウ、ベルボーイ、警備員などなどコスプレも満載。相変わらずリーマンが一番似合わん（笑）。
今回は黒崎にとって新たな“絶望”“挫折”“苦悩”にスポットが当たるんですが、このシーンがねぇ、ゾクゾクするんだよ。
美しいオトコって苦痛に顔を歪ませても美しいってんだからマイッタゼ。顔のことばっかりか。なんじゃこの頭の悪さ全開の感想は。
そしてこっそり、「いい役者さんたちとお仕事出来て良かったね山P！」とバーチャルおかんは目頭を熱くするのであった。
エンドに流れるNEWSの新曲は「うえー、NEWSの新曲ってこんなのかよー、前の方が良かった・・」とも思ったんだけど、
『クロサギ』を見た後だと「おおっ、内容にピッタリじゃん！」と思えたので気に入っちゃったよ。手の平返し。
ま、何度も言いますがとにかく金かかってないし（笑）、これなら充分に黒字を出せそうかな。ホッと一安心。
しかし「出演はしたものの、納得いかない出来の映画の舞台挨拶はしない主義」と噂の山崎努が、
この映画の舞台挨拶にはちゃんと出席してくれるのかなぁ・・・それだけが今から心配（笑）。