映画『KIDS』

昔『KIDS』というしょーもない映画を見たなぁ。しかも小銭握り締めて見に行ったさ、早見優の主演映画なのに。
早見優のために小銭を貯めるなよ自分。主題歌は『パッション』だったような気が。間違ってたらすまん。
そんな、早見優主演映画と同名タイトルの『KIDS』を見に行ってきました〜。主演は小池徹平玉木宏
知ってるかい?あたしゃ密かにタマキンファンクラブの会員なんだぜ。知らねぇよ。
ほんでもってシングルを5枚買って5回もWaTと握手しに行ったことがあるんだぜ。どうだ、キメぇだろ。にやり。
なので張り切って見に行ったさ、公開二日目に。なのにガラガラ。
おーーーーい!他のテッペ&タマキンヲタはどこへ行ったんだーーーーーーー!!!!(絶叫)。
客はワシを含めて他おっさんが4人。え。梅田の劇場なのに。大丈夫か。封切りたてピチピチの話題作ちゃうんかい。
映画が始まってすぐタマキン登場。今回のタマキンはパーマネントダーリン+金メッシュ&ヒゲ=ワイルドタマキン。
それはそれで好物じゃわ。そしてそんなタマキンを待ち伏せていた地元のワル(笑)と早々にケンカを。
それがねぇ・・・なんかもう、いかにもこんな感じなのよ↓
「ロンリーウルフでお馴染みのヤサぐれたオレっちは毎日ナイフみたいに尖っては触るもの皆傷つけた。。。
でも仕方ないさ、だって、オレっちの住んでる町はこういう町なのだから・・・」。ぷー。この映画っていつの時代設定!?
どこじゃここ。しょっぱなからわろた。70年代の少年マンガみたいな。泪橋の下にあるジムにいそうなキャラじゃん。
えらいシバき倒してたで、「そんなベタな!」ってぐらい見た目で分かりやすくキャラ付けしてある地元のワルを。
そしてそんなタマキンはバーガーショップ(だよね?バーガーは不味そうだったけど)で偶然テッペーちゃんを見かけます。すると!
なんとテッペーちゃんはちょっと手を伸ばせば届くような位置にある塩を超能力でピョイと取ってました。タマキンびっくり。
ついでにワシもびっくり。「えー。そういう能力ってこんな公の場でひょいひょい出して他者に見られてもいいものなのかしら・・」。
そしてテッペーちゃんの能力を偶然目にして知ったタマキンはテッペーちゃんを脅して(だから言わんこっちゃない)、
「おまえの超能力を試させろ!」みたいなこと言ってゲーセンに連行し、UFOキャッチャーでぬいぐるみを取らせます。
ワシなら真っ先に場外馬券売り場に連れてって一儲け企むところですが、今回は手っ取り早くUFOキャッチャーってことで。
しかしこのぬいぐるみがねぇ・・森下能幸みたいな歯並びの悪いキャラで・・実にシュール。もっと可愛いの他にあるやろ。
でもタマキンがちょっと目を離した隙に、テッペーちゃんはキャワキャワのオトメン(ぷ)なので地元のワルに拉致されます。
そしてカツアゲされます。2008年に。あんなに可愛い男の子なんだから体目当ての方が納得行くしナウいような気がしますが、
やはりこういう時はカツアゲで。するとタマキンが助けに来て地元のワルをボコります。ボコった時に自分の手に怪我を負います。
するとテッペーちゃんは「誤解してたよ!怪我を半分もらうよ!」とか言って、また超能力を使って怪我を自分に移動させます。
タマキンびっくり。ついでにワシもびっくり。「そんなことが出来るのか・・ってか、心開くの早いなぁ〜〜〜!!!(ボーゼン)」。
そんなこんなでタマキンはある日公園でひとりでブランコの修理をしています。
なんで修理するかっていうと「この人はこう見えて、実は心の優しい青年なんだよ」という演出の一環で。
そしてテッペーちゃんもそれを手伝います。気がついたらバーガーショップのマスク店員・栗山千明様も参加してます。
公園は綺麗になりました。その瞬間、大量の子供達が一気に公園に雪崩れ込んできました。「わぁぁぁい!きれえ!」。
そんな子供達を微笑んで見つめるタマキン、テッペー、栗山。以上、3人の友情完成ってことでヨロシコ☆・・・って、おい。
えー。無理ー。こういうところはちゃんと描けって。しょっぱなから、はしょるの何の。「このへんは適当で!どろん!」みたいな。
こういうところこそ、ちゃんとやらないと最後まで感情移入できんがな。とにかくしょっぱなが適当。
猛スピードでテッペーちゃんが栗山さんを好きになってて、猛スピードで登場人物全員がその恋心に気付いてました。
それだけじゃなく他にもすごいんだよ。栗山さんがバス停に立ってたら、
爆音ミュージックをかけた地元のワルが乗ってる車が前に止まるのね。そして男たちが栗山さんにこう言うのだ、
「おねーちゃん1人?今からオレたちパーティーするんだけど、よかったらオレたちと遊ばない?」。・・・どて〜ん。
パーティ抜け出さない?みたいになってます。古すぎてむしろ新しい。これはネタ映画認定でいいよな、もう。
だからってこの映画がクソとかカスとか断定するには時期尚早キチソーソー。
だって!テッペーちゃんが超能力を使うシーンがもう!キャワキャワだから☆←※注:これを言うためだけのサイトですご了承を
公園で怪我した子供の傷(KIDSと傷がかかってるんですな元タイトルは)を自分に移し変えるシーンは全て、
テッペーちゃんのアップで。心なしかソフトフォーカスもかかってる気がするぞ。おかしい。これは生物学的に変だ。
何故なら小池徹平のアップは成人男性にしてはキャワすぎて既に事件の域に達しているからである!(キッパリ)。
「うわああああああ!テッペーちゃんって可愛いなあああああああ!」。ルラルラ。しかもホワホワでムキュムキュなのである。
いくら『医龍』で毎週テッペーちゃんの姿を見られても埋められない溝があった。確かにあれはあれでドラマとしては面白かったさ。
でもテッペーちゃんウォッチ目的としては物足りなかったのが実情だ。キャワなんだからキャワを前面に。まさに僕のキモチ。
そういう意味では今回のこの映画、「テッペーちゃんはキャワゆく、そしてタマキンはカッコよく」でグイグイ押してくるあたり潔い。
んー、でもワイルドタマキンも素敵っちゃぁ素敵なんだけど、でも千秋様やってる時のほうがいいかなぁ。今回はいまいち食指が。
なので気持ちを切り替えたワシはテッペーちゃんのビジュアルのみを楽しむことにした。
テッペーちゃん可愛いなぁ。アップも余裕だなぁ。うあー、可愛い可愛い可愛い。福目!映画は画面がデカいからいいね。
ちなみに栗山さんはなんでマスクしてるかっていうと顔に怪我をしてるのね。そうなんだー。その時点でほとんど展開読めるけど。
でもその傷は何で負ったかっていうと「あの事件は酷かったよ〜」と泉谷しげるが言うから何事かと思ったら、
学校でのイジメのせいなのね。そうなんだぁ。でも共学なの。えー。栗山千明様だよ?あんな顔した女子高生だよ?
栗山千明様みたいな超絶美人女子高生をイジメる男子がいるかぁ!?むしろ我先にとカバってポイント稼ごうとするだろ。
そして栗山さんのコンプレックスである傷を自分に移すために、という意味も込めてテッペーちゃんは彼女にキスをするのだ。
ベラ噛みグッチョグチョのベロチュ〜・・って、なわけねぇよ!小池徹平やぞ!?キスシーンったって口びるはズレてたわ!
バーニングが本当の意味でバーニングしちゃったせいで許可が下りなかったのか、そんなこんなで実に不自然な愛のしるし
でもその結果、栗山さんの傷がテッペーちゃんに移ってしまったのであります。へえぇ。テッペーちゃんのお顔に傷が出来るのか。
え?ちょっと待ってよ?そりゃねぇよ!ぶっちゃけ、アップが最大の心の拠り所である映画でテッペーちゃんのお顔に傷ってか?!
ひぃ〜、勘弁して!超能力あるんでしょ?こういう時にこそ地元のワルに移せばええやんけ。こいつらのこたぁ知ったことか。
こんな映画なんだから傷がある“てい”にして、「※実はテッペーちゃんの顔には傷がある設定です」とかテロップ処理希望。
どうでもいいわ。最初っから適当なんだし、むしろ、そのへんこそ適当にやれよボケ。・・・ということで、
ワシは真剣に見ておりませんのでこの映画の感想らしき駄文を真剣に読むのはやめてくれ。適当に流し読みしちゃいなYO。
そうこうしてたら傷がテッペーちゃんに移ったお陰で美しくなった栗山さん(傷があっても美しいけど)は、
さっさとテッペーちゃんを捨て町を出ます。テッペーちゃんやタマキンクラスの男と生活してたのにそれを捨てて。理解不能
ほんでまぁ色々あって(知りたきゃ映画を見て)、実はお母さんが投獄されてるってことでテッペーちゃんは面会に行くのだ。
「おれが着いて行ってやろうか?」「ううん、僕ひとりで大丈夫だよ」。この時点で、何か事件が起こるフラグ立ちまくり。
するとお母さん(←斉藤由貴。微妙に似てるし、このキャスティングはグッジョブ!)はせっかく会いにきたテッペーちゃんに、
カルト演技爆裂で「超能力があるなんて気持ち悪い子だわ〜」と。そして極めつけ「あんたなんか産まなきゃよかった・・・」。
出たーーーーーー!大映ドラマ『不良少女と呼ばれて』で笙子がグレたきっかけの台詞ーーーーーーーーーー!!!!!!!!
と、懐かしがるのは私だけでいい。そして心に深く傷を負ったテッペーちゃんがトボトボ歩いていくと、な、な、な〜んと。
偶然にも交通事故現場に遭遇しちゃうのであります!ガビーン
ついでに、凄惨な事故現場なのにエキストラの皆さんの演技と映像がトホホ過ぎてガビーン!ダブルガビーン
そして自暴自棄になったテッペーちゃんは事故の被害者たちの傷を自分に移そうとするのであります。
超能力者ならではの自傷行為に及ぶのだ。するとタマキンがそこに駆けつけ「よせー!」と言います。言うわな普通。
したらばテッペーちゃんは突然なんとか言いながら着ていたシャツを脱ぎ捨て、上半身を惜しげもなくスクリーンに曝すのであった。
ん。なんでだろ。「おまえみたいなババァは若い男のハダカ好っきゃろがあああ!」というサービスでしょうか。断りませんが。
上半身裸、だけど傷だらけで血まみれ。そしてそんなあられもない姿で路上に寝転ぶテッペーちゃんの手を握りながら、
互いに潤んだ瞳で見つめあうタマキン&テッペーの画。「スプラッターボーイズラブ」という新たなジャンルの映画でしょうか。
そうこうしてたらテッペーちゃんもタマキンも大事に至る前に無事に病院に運ばれたんで命は助かり、
そうすっといつの間にか栗山さんも再び2人の元に戻ってきたんで3人で仲良くがんばりマッス☆なんつって病院の屋上でエンド。
ちなみに最後の最後まで元々栗山さんにあった傷はテッペーちゃん(&タマキン)に移しっぱなしで、
栗山さんだけは無傷で美しいまま。おい。てめぇが他人に移したてめぇの傷は引き取らんのかい。まぁ別にいいけど。
と、まぁこんな映画です。ウソです。違います。たぶんもっと感動作です。
見るまでは兄弟設定で『ナイトヘッド』とか、ああいう感じの映画かと思ってたんだけど違ったなぁ。
もしくはもっとBL臭ツ〜ンな映画かと思ってたんですけど、そういうこともなく。しかもさほど悪くも無い。いまさらー。
いやいや、ホントに。出演者を見る分には充分じゃないですかね。ウガって見てたら、そりゃ何でもツッコめるってなもんで。
とにかく小池徹平玉木宏栗山千明様を見る分には充分。特にメインの男2人。いや〜、イイですねぇ。
なんでBL臭がしないかってーと、小池徹平が思ってた以上に首が太くて男らしい体つきをしてるってことと、
「ちょ、来いよ!(このシーン多かったなぁ)」と玉木宏に腕を引っ張られて連行される小池徹平は・・・相性が良いのか悪いのか、
男同士というよりも、男女のそれに似ていたって理由もあるかな。なんていうかなぁ、可憐なんだよテッペーちゃんは。とにかく。
体つきは男らしいのに雰囲気は可憐。それが余計な妄想を抱かせない理由かな?とか思ったり思わなかったり。
まぁ別に自分自身は腐女子じゃないんでよく分からんが、そういう系統のお客様に是非オススメ!の逸品というわけでもない。
じゃぁ誰に奨めたらいいんだろうか。ヲタか。ってことで、出演者のファンなら見に行ってあげてくださいな。誰よあんた。