映画『少林少女』

チャウ・シンチーの映画は何本か見たけど面白いから結構好き。
でも今回はエグゼクティブプロデューサーってことで。エグゼクティブ?何する係かしら。
ちなみに製作は亀山千広で監督は本広克行か。ならばベタながらも大衆娯楽カンフー映画として楽しませてくれそう。
制作もROBOTだしきっと大丈夫。わしゃ所詮TVっ子なミーハーメス豚なのでこの手の映画はツボるはずさ。
しかも主演は柴咲コウ。好っきゃわぁ、可愛いよな。しかも彼女は結構はずさないイメージだしね。
少林サッカー』みたいなノリでシンチー使って『少林ラクロス』やっちゃおうって魂胆?!まぁ面白かったら別にいいよね。
他に女の子は山崎真実蒲生麻由柳沢なな満島ひかりetc。あらまァ可愛い特撮っ娘が大集合。
さすが、このあたりからも役者を揃えて本格的なアクションムービー撮るぞぉなムードが漂ってますわ期待大。
それにラクロス女子の衣装って可愛いんだよ。着るだけでプリクラ並みに可愛さ3割増に見えるし、
それをだね、何も着ずして激可愛い女子が着るってんだからワクワク。熱血少女カンフームービーだといいな楽しみ。
さぁ客電が消えましたよ。それでは上映はじまりはじまり〜」。

「舞台は中国。たくさんの人たちが少林拳の練習をしているよ。ん?CGしょぼいかも。まぁでもこんなもんか」。

少林拳を広めるため柴咲帰国。早速、豪華なカメオ出演者たち登場。こういう人たちっていまだに“フジっ子”って言うの?」。

江口洋介の食堂にキティ・チャン、ティン・カイマン、ラム・チーチョンそして岡村隆史が。おお〜、豪華な気がするぞ。
ふむふむ、ここで恩師である江口と柴咲が再会ですね」。

「キティ・チャンのすすめで柴咲は大学のラクロス部へ。よぉし、ここからだぜ!」

「柴咲、いきなり怪力発揮。だよね。あれ?そういやさっきから小ネタが全滑りのような気が?!」

「気のせいではない、試写室シーーーーン。一部、失笑。ラム・チーチョンがいなけりゃ大変なことになってます」

「そしてラクロスの試合へ。ここからが本番、待ってました。青×白の衣装めちゃかわ。中でも柴咲はダントツ。
テンション上がるぜ。でも試合に関してはさほどテンション上がらず。なんでだろ?」

「柴咲、ラクロスの試合きっかけに挫折。はやっ。こういうのはもうちょっと楽しませてくれてからの方が〜」

「反省した柴咲は『チームワーク』を学ぶための特訓を開始」

「特訓BGMだけはやたらと大袈裟で感動的だけど、こっちの気持ちが全然着いていけない」

「そんな柴咲を見て心絆された仲間たちが彼女の元に集結。はやっ。展開だけは速いが一向に面白くなる気配はない」

「この映画、大丈夫か?いつ面白くなるんだろ?頼むよシンチー、もう結構な時間が経ってるよ?」

「と思ったら隣の女性が携帯の電源を入れてまで現時間をチェック。マナー違反に憤るどころか気持ち分かるよツラ〜」

「相変わらず静まり返ったままの試写室。たまにため息。既にラム・チーチョンですらどうにも出来ない状況に突入」

「ここで例の定型文を記したい、“犯人は仲村トオル”」

「あはは。ゼクトルーパーみたいなのが出てきたぞ(冷笑)」

「ここで“ある事件”が勃発。って、ネタバレしてもよさそうな映画なんですけど」

「あれ?面白くなるどころか不愉快な展開に」

「せっかく部員たちと仲直りしたのにラクロスは?ラクロスいつするの?そろそろ時間も・・・」

「はぁ〜。柴咲はなんでこんなのに出ちゃったんだろう」

「はぁ〜。柴咲の事務所はなんでこんなのに出しちゃったんだろう」

「でもつい出しちゃうわなぁ、ワシが柴咲の事務所だったらチャウ・シンチーの時点でGO出すもんなぁ」

「もしやシンチーは名義を貸しただけ?それとも本気でこれ?日本映画界に対するテロか?!」

「ついさっき『戦わない!』って宣言したのにアクション全開で男どもを殴る蹴る柴咲・・・じゅうぶん戦ってる・・・」

「柴咲さんアクション頑張ってるなぁ・・・その分、余計にツラいよ・・・」

「柴咲さん可愛いよラクロス衣装もカンフー服姿も可愛いよ・・・その分、余計にツラいよ・・・」

「第一関門突破。○○さん登場。へぇ。この人悪者だったんだ。って驚く気力もない」

「ぎゃっふーーーん!!!!塔のCGありえねえええええ!プレステ級!!!(号泣)」

「・・・こ、これ本当に公開するつもりなのかな・・・今って2008年だよね・・・」

「・・・素直に『少林サッカー』をパクったらよかったのになんで妙なアレンジを加えてるんだろ・・・」

「・・・なんでこんなことになっちゃったんだろう・・・こんなことになるだなんて明らかに変だよ・・・」

「・・・私の知らないところで何か大きな力が働いているとしか思えないよ・・・」

「・・・ところで、この映画いつ終わるのかな・・・」

「・・・私以外の人は何を思いながら見てるんだろうか・・・」

「はっ!?もしや隣の人が感動して泣いてたらどうしよう?!」

チラッ

「寝てるしーーーーーーー!!!!!自分だけ逃げるなんてズルいよーーーーーー!!!!!!」

「・・むしろ寝られないわ、ここまでだと・・・」

「・・・はぁ〜・・・」

「・・・今日の晩御飯は何にしようかな・・・」

「・・・風魔の小次郎もっかい見たいなぁ・・・」

「・・・ちゃんなかファースト写真集ってどんな感じかなぁ・・・」

「・・・今度の『少年倶楽部』収録分はいつOA予定かなぁ・・・」

「・・・もう考えること尽きた・・・」

「・・・そんなワシって一体・・・」

「・・・あ、ラスボスきた・・・」

「・・・なんやこれ・・・」

「・・・なんなんだこれは・・・」

「・・・これは一体なんでしょうか・・・」

「・・・わしは今、何を見てるんだろうか・・・」

「・・・ラクロスどこいった・・・」

「・・・どうすんねん・・・」

「・・・知らんわもう・・・」

「・・・凄いなこれ・・・」

「・・・あ〜・・・」

「・・・大変だ・・・」

「なるほど、『戦わない』とはこういうことか」

「ん?あれ?あれれれ?えええええ?????」

「ギャーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!(絶叫)」

「きょえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!(発狂)」

「超展開きたぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!(失禁)」

「デムパーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!(脱糞)」

「似てる!この感じはアレに似てる!そう、坂口&黒木による伝説のドラマ『愛するために愛されたい』!」

「時を超えてスクリーンの中で梅田みかテイストがフルスロットル!!!!」

「しかも笑えないバージョンの『愛愛』!どうしようもねえええええ!こわっ!こわっ!」

「鳥肌ぞぞっ!この鳥肌は『ブレードランナー ファイナル・カット』を見た時に立った鳥肌とは明らかに異種である!」

「今こそ柴咲さんにはセカチューばりに言いたい、『泣きながら一気に(読)みました』!!!!(号泣)」

「戦いは終結、そして仲間が待ってるラクロス会場に柴咲が到着・・・やっと今からラクロスやってくれるはず・・・」

エンドロール

「終わるんかーーーーーーい!!!!!!!!!!!!(ズコーーーッ)」。



以上、「この映画を見てる最中のオレ実況」終わり。
感想ではない。あくまでも実況。もう何がどうなってこうなってしまったのかさっぱり。
久しぶりに凄いのを見た。出演者全員に同情。主題歌を担当したミヒマル男女にすら同情。
相変わらず鍛えまくりな仲村トオルだけはご自慢の肉体をスクリーンに晒せたってことで満足なのかしら。
いや、それにしても可哀相。ってワシみたいなのに同情されたくないと思いますけど。でも、しちゃったよ・・。
これでも仕事とあらば映画評論家さんは褒めるのかな。もしかしたら見る人が見れば魅力が存分に理解出来る映画なのかも。
でも無知な私にゃ「柴咲かわいい」以外のコメント出来ねぇよ。ごめんよ。女の子たち皆さん可愛かったし頑張ってたのに。
出演者の皆さん宣伝頑張れ。全力で頑張れ。そして仕事と割り切って笑顔で宣伝すること自体を私は高く評価したい。
最近は他にも『チェスト!』『ガチ☆ボーイ』『東京少女』『うた魂』『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『大いなる陰謀』
アメリカン・ギャングスター』『バンテージ・ポイント』『西の魔女が死んだ』『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を見たんだけど、
これらはまだ感想を書けてないんです。でもそれらをさておき、まずはこれからだ!と。そんな渾身の実況見分っていうか文。
なので読んじゃった人は全員この映画を見ましょう。見るべき。見てしまえ。久しぶりにびっくり。衝撃の一本かも。
しかしチャウ・シンチーめ。なんじゃこりゃ!ええ加減にせえ!金か?ジャパンマネーか?くそっ、コメントを貪るように読んでやる!
「この『少林少女』は私が作ったオリジナルストーリーに基づいて、日本のスタッフが全く新しい物語を創り出した作品です」
やんわり言い訳っぽいっつーか何つーか。しかし全く新しい物語を創作てよ・・・。よ!け!い!な!こ!と!す!る!な!(殴)。
や、既に物語云々だけの問題ではないような気も。ここまでだと何にどう文句垂れていいのやら皆目検討もつかん。
ちなみにエンドロールをバックに念願のラクロス試合シーンをチョロっとだけやってくれました。
女の子たちが一生懸命に頑張ってラクロスしてるシーンをエンドロールバックでほんのチョロっとだけ。おい。
中盤にゃせっかくチームが一丸となったのによう。はぁ〜。カタルシスも何もあったもんじゃねえ。
シュート決めた瞬間にゃ叫びそうになったわ、「きいちご賞に向かって直線ど真ん中ゴール、決まったぁ!(キッパリ)」。