映画『隠し砦の三悪人』『神様のパズル』『モンゴル』、ライブ『244E

映画『隠し砦の三悪人』『神様のパズル』『モンゴル』、ライブ『244ENDLI-X / I AND 愛


映画『神様のパズル』
最初に言っておく。この映画、男子は見ろ。とにかく男なら見ろ。見ろ。見ろ。見ろ。
特に!谷村美月が好きなら見ろ。んー。いやー。あははー。これは凄いなー。
や、谷村ファンは逆にショックかな?どうだろう。でも「おまえって本当に女?」と思われそうですが、
この映画の谷村美月は異常に露出が高くて先ずそこにビビった。太腿パーンッ。常時、オパイの谷間ボンボン。
映画の内容そっちのけで「え?美月ちゃんって、そんなの大丈夫なの?うわっ、おっぱい結構おっきいな〜」。
不謹慎極まりない。だがしかし!分かっていても「そこ」に目がいってしまうということは人間誰しもある!
ワシは谷村出演映画はほぼ見たさ。もしかしたら全部見たかも。『カナリア』の頃から好きな女優だ。
が!ワシの知らん間に(精神的には知らんけど肉体的に)、少女はオトナになっていたのだーーッ!!!
なんかもう、気が削がれるからウザいぐらいの美月サービスカットにアップアップ。
最初からクライマックス(←特に!)まで「美月ちゃんのオパーーイ!!!」と思ってしまった私って一体。
断じてレズではない。公言している通り、むしろ極度の男大好き。
ま、今これを読んでる諸君は吾輩のことを心底キモがっていることでしょう。
だがしかーーし!この映画見たらワシと同じことを同じタイミングで思うから!ナメんなよ!絶対に思うって!
それぐらい谷村美月のバディ祭りムービーだと断言しておこう。ふっ。
さて。オパイネタはさておき谷村美月の演技云々はいまさら言及することではなかろう。この映画でもモチロンいいよ。
天才ならではの屈折した少女の役を好演。元々一筋縄ではいかないクールな美少女キャラはお手の物だもんな。
ちなみにワシは学校帰りの谷村さんにインタビューをしたことがあるのだ。ふっふっふ。オスども羨ましいだろっ。
制服姿ですぜ。「え?それってマジ制服?本当に学校帰りに本当の制服で来ちゃったの?ウソーっ、凄い!(興奮)」。
「???」。困惑した谷村さんの表情が忘れられないわけですが、リアル谷村もかなりの美少女であると一筆したためておこう。
まぁそんな変態ネタで掴んだところで(掴めてるのか?)、この映画の本題に入るわけだが。この映画の監督は三池崇史
テレ東系ドラマ『ケータイ捜査官7』のシリーズ監督もやってるってことで当然のことながら初回から最高レートで録画中。
このドラマめちゃくちゃ面白い。燃えまくりだもん。脚本もいいなぁ。うっかり泣かされちゃうし機種変必至な感じ。
ちなみにワシは三池作品全肯定なわけではないのよね。だけど僭越ながら三池氏最大の評価ポイントというのがある。
それは何かっつーと、「三池崇史は今日本で最もオトコをカッコ良く撮る監督!!!」。これよこれ。だから好き。見逃せん。
そこいらのヘタレ監督なら「映画がクソだからオトコマエがカッコ良く見えない」というのが定説。だけど三池作品は違う。
「映画はクソだけど伊勢谷がめちゃくちゃカッコええやんけ!知らんかった!」。新発見。常に新鮮な感動をくれる。
ワシは土下座してでも自分が好きなタレントを三池監督に撮っていただきたい。それを墓場まで持っていく覚悟じゃ。
特に関ジャニ∞を!映画じゃなくて楽曲プロモでもいいから!頼む!三池さんは絶対に∞みたいなタイプは得意なはず!
これ前も書いたなー。てか、ことあるごとに言ってるよなワシ。せやけどそれぐらいオトコを撮らせりゃ三池崇史は日本一。
次は『ヤッターマン』か。翔くんファンが羨ましい。本編云々はさておき最強にカッチョ良く撮ってくれるんじゃないかしら。
しかし得手不得手はあるので誰しもカッコ良く撮られるわけじゃないっぽい。だって市原隼人なんて。これは無理でしょ。
ゆぅたら三池さんが得意としてきた男子路線じゃないもんな。と!高を括っていたら!
ワシが今まで見たことがない市原隼人がそこに。岩井や熊澤には決して撮れない市原。もしかしたら“撮らない”市原か。
いずれにせよ「こんな市原、初めて見た!」。彼の密かな「毎日骨太」資質を見事に捉えていた。
やーーっ、もうなー、・・・。とにかくオトコむさいんだけど市原隼人がカッコいいの何の。
監督が公言している通り、この映画は「前半は学園ラブコメ、後半はパニックムービー(笑)」なのよね。
前半は試写室も割りと盛り上がり。ワシ以外にも結構笑ってる人いたなあ。三池ファミリーもいっぱい出てたし。
コメディリリーフとしての市原も結構いいなぁと感心。脚本のお陰ももちろんのこと、間だの口調だので何かと笑かしてた。
ノッてる時のこの人の芝居はホント読めないから興味深いを通り越して面白くて仕方がない。やっぱこいついいなぁ。
ほんでや。後半の「パニックムービー(笑)」的展開ですよ。クライマックスにゃ度肝抜かれまっせ。
ワシとあともうひとりのオッサンしか笑ってなかった。その他の人はたぶん「・・・三池って・・・(ぼーぜん)」かと。
もうね、めちゃくちゃ(笑)。なのに妙な説得力と勢いがあるの。受け入れざるを得ないの。力技で捻じ伏せるっていうか。
「ワハハ!っていうか、もう笑うしか道は残されてないよね!(笑)」なのだ。迷いなくやり切ってるしな。やり過ぎだけど。
そしてこのシーンの市原のカッコ良さにギュワンギュワンきちゃう。目から出た鱗すらヨガるぐらいカッチョいいのだ。
何これ。ドラマ『ルーキーズ』は当然だけど市原ファンならこの映画もマストだから!マジで!
せやけど映画自体がどうかっていうと、・・・かなりアレな感じです(笑)。監督、2時間15分は長すぎですよ・・。
あたしゃ物理を選択してなかったので今更ながら「ほぉ」「ふぅん」「へぇ」「なるほどなぁ!」と興味深く見られたんだけど、
それ以外のさ。んー。中盤から後半にかけて。しかしハッピーエンドなので後味は悪くない。オススメはしないが(笑)。
ところで三池監督が興味ないと思われるオンナは相変わらずダメじゃのう。佳乃といいメイサといい。
今作ではそれが石田ゆり子であった。ゆり子どんまい。三池監督だもん、誰もあんたを責めないよ。ご愁傷様じゃわ。


映画『隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS』
かの有名な黒澤明の映画『隠し砦の三悪人』がリメイクされるとな。
「なぁんだ樋口監督かぁ(笑)」「武蔵が主役て(笑)」「妙なサブタイが(笑)」「リメイクじゃなくてリボーンか(笑)」。
そして予告を見て吹いたわ、「ちょ!!!!!!!!!!ヒゲ!!!!!!!!!!!!!!!(笑)」。
ヒゲ浮きまくりやし、むしろヒゲが冒険してるみたいやし。顔面積におけるヒゲのパーセンテージをミスってると。
そんなこんなで事前情報では個人的に「(笑)」の大盤振る舞いだったため、
地を這うようなハードルの低さが功を奏した?のか、今まで見た樋口監督の映画の中では最も楽しめました。
ん、こういう言い方は適切ではないな。いや、ホントこれ中々面白かったです。そして、当たるよ。
黒澤がどうとか芸術がどうとか賞がどうとか評論家や黒澤ファン云々に観念を捕らわれてないもんな。
「頭使わず楽しめて面白いもんが最強!」っていう。まず何に驚いたってスピード。とにかくスピーディー。
もちろんこれだけではなくオリジナルと比べて「え(笑)。何そのXXって(笑)」と驚かされたこともあったが、
何より物語が展開していくスピードに驚かされた。「もうここまで行っちゃうの?」。たった10分足らずで消化。
なるほど。「時代」そして「今、映画を見に来る客」ってもんをよぉく理解して作られてるように思ったなぁ。
無駄(とも思わないけど)を省いて主要キャラが出会うまでをテンポ良くスピーディーに。とにかく速い。
「はい、全員会いましたぁ!さぁここから物語は転がり始めますよ!」というところまでを10分で。
パパパッと分かりやすく見せる。そうなの、とにかくテンポ良いし分かりやすいの。ゆとり対策も万全。
めちゃくちゃ分かりやすいのでミーハー客にゃとても有り難かったり。ゆうても松本潤長澤まさみやんか。
上映して45分経っても「一体いつ出会うんじゃ!」「え?この人ら今何の話してまんの?」だったらシンどいしな。
「OPで簡単に状況説明したからオマエみたいなアホでも分かったでしょ?」ってなもんでトットトットコ進むのだ。
登場キャラたちの気持ちが通じ合うまでの過程をじっくり、というのもない。とにかく何から何まで猛スピードで進む。
各キャラ造形もストーリーの起承転結も分かりやすいうえ「知った顔」で繰り広げられる単純明快爽快なエンタメ冒険活劇。
こういうのはきっと、特に若いお客さんに受けが良いだろう。そのうえ「軽い」。だからとても「見易い」。
時間も1時間58分だし。冒頭で気付かされたわ、「黒澤版とははなから別物と思って見た方が楽しめる映画だな」って。
結果的にオリジナルとは全然違ってたよ。だけどこういうのは気持ちを切り替え身を乗り出して楽しんだもん勝ち。
黒澤ファンにゴリ推しはしないが、どうしても見たくて劇場まで見に行くならそれを覚悟して見に行った方がいいよ。
まだ黒澤版を見たことがない人は・・まぁ別に事前に見なくてもいいんじゃないかなあ。
樋口版を見た後に黒澤版を見ると、それはそれで黒澤版の良さが分かるってこともあるかもしれないけど。
んー、もしかしたら樋口版を気に入った人は黒澤版の方がむしろ苦手に思うかも。まぁ本当に諸々違います。
要は樋口版でもあるが“2008年度版『隠し砦の三悪人』”であり、ラストに流れるTHE THREEの曲がシックリ来る映画。
ほなそろそろキャストネタへ。かっこいいねぇ阿部寛。これはこれで六郎太。立ち回りも見応えあったし迫力もあった。
そして何といっても長澤まさみ!も〜さぁ、めちゃくちゃカッコいいの!「にぃにぃ〜」ぶりにまさみ熱が上がったさ。
去年のあの映画とキモい企画のドラマは一体何だったんだと。思い出してもっかいムカついたぐらいですよ(笑)。
姫なことをバレないよう男装した上に更に策を練るわけさ。ここで黒澤版では「放送禁止用語」があったんだけど、
昨今の映画はゴールデンでTV放映されること前提なのでモチロンその辺も上手にクリア。
そしてこの映画の長澤は輪郭もほっそりしてて非常にコンディションが良い。まさにウツクシカッコイイ!(何それ)。
とにかく姫の見せ場は盛りだくさん。特に名乗りを上げるトコ。これがねぇ、カッコいいんだよねえ〜。
汚い格好をすると更に美形って映えるんだなぁ。ドアップで涙を流すシーンも悲しみに憂う横顔も何もかも、
「うひょー!キレイやなー!」なの。さすが姫。まさに東宝のTHE LAST PRINCESSここにあり。
欲を言えば長澤さんはスタイルも良いので殺陣をやって欲しかったかな。気の強い美形な姫の殺陣。絶対にハマる。
別に人を殺せとは言わんけど、アクションっていう意味でね。たぶん似合うと思うのよ。いつの日か是非。
そしてこの映画で一番おいしかったのは宮川大輔。演技は『ガチ☆ボーイ』の実況役(良かった!)しか知らんのだが、
この人めちゃくちゃ美味しい役。そして、とても良かった。この映画で役者としての評価うなぎのぼりな予感。
ほんでやな。我らがズン様こと松本潤大先生でございますが。ヒゲは予告で見た時に感じたほど浮いておらずナチュラル。
黒澤版と違いパンツ丈が長いのがンモー☆だけど、衣装もオサレにリボーンされてるし(むしろ何着てもオサレに見える・・)、
どのシーンでもどんな表情でも松本潤はちゃんとカッコ良く魅せる。歯まで塗ってるのにカッコいいとか信じられない。
台詞回しは時代劇のソレではないですが映画自体が軽いのでそういうところも違和感無く受け入れることが出来たし。
んー、松本と宮川2人だけのシーンをもっと見たかったかな。あと「めっちゃ寒そう!!!」と見てるだけで震えた(笑)。
とにかく作品の出来もスケールも去年ご出演なさった妹ハメハメ映画と比べると雲泥の(略)。
今までドラマ運に比べると映画運がすこぶる悪いような気がしてたが、たぶんこの映画は当たるし手柄は得られそう。
「主演」ですから。当たったらイコール長澤姫&トップクレジット@松本潤の功績でしょう。あと樋口か。
しかしながら。それにしても!それにしてもだよ?!武蔵を主役に据えたわりにはズン様の見せ場が・・・!
「ちょ、ちょ・・もう始まって1時間半が経とうとしてるけど、いつ?」っていう。不安にかられたぐらい。
ようやく見せ場ムードを感じた頃には悪寒が。「これは!某沈没映画で見た無用な恋愛フラグかーーー!(ガビーン)」。
なんでこういうの入れるかなぁ。樋口監督めちゃ下手やんかこの手の描写。監督の意思じゃないかもしれんけど。
まぁでも某沈没ほどじゃなかったのでホッ。それに松本先生はラスト一気に盛り返します。「よっしゃあ!」ですぜ☆
しかし「武蔵が主役て!」→「あの役を主役って・・・一体どんな魔法を?どう改悪するんだろう?」と思ってたのに、
なんてこたぁない、意外と「武蔵は武蔵」だったのに拍子抜け。もっとゴリゴリに主役主役してるのかと構えてたのにさ。
意外と樋口監督も脚本の中島かずきも腰が引けてました(笑)。ま、とにかく「○○クンが」「○○ちゃんが」とか、
「分かりやすくて楽しかった」なんてな、そういう感想を持つのが正しい映画。こういう映画は、これはこれでアリです。
でも私は松本も長澤も好きなので、たまには「小品だけど佳作」に出てもらいたかったりする。
例え大作でなくてもヒットしなくても「いい映画に出てくれて、そしていい演技が見られて嬉しい!」と思いたい。
深呼吸の必要』みたいな映画にはもう出られないのかなあ。
でも彼らはまだ若いからね、いつかそういうチャンスが巡って来るはず。共に次回作が楽しみだわ。
追伸。ピエール瀧が出てくると何であんなにテンションが上がっちゃうんだろう・・・(笑)。