映画『赤い糸』

映画『赤い糸』
「『恋空』と並ぶ伝説のケータイ小説、ついに映像化!」。よっ、待ってましたァ!!!(小躍り)。
原作を読んで「3600万人が涙した」ですと?!なぬぅ?!ワシ泣きそびれとるやんけ!ってことで、スッとんで行きました。
もちろん号泣対策にバスタオル持って。なんだったら風呂上りにバスタオル巻いて。色っぽくてごめんなさい仕様で。おええ。
映画もドラマも『恋空』には思いっきり笑わせてもろたし、あれ以降「ケータイ小説の映像化ヲタ」を自認する我輩としては、
これは何がナンでも見逃せない。駆けつけたのは試写の初日。んでも感想を書き忘れてたんだよね〜、1ヶ月ほど(笑)。
せやけどドラマを見たら執筆欲(ぷ)をそそられました!なので思い出しつつ書きますテキトーに!なのでテキトーに読んでね☆
ドキドキ。上映前からワクワクソワソワ。さぁ始まったぞ。うひょお。さすが期待を裏切らない。しょっぱなから飛ばすのう。
「主役の2人(溝端淳平南沢奈央)の間には、どんな運命の“赤い糸”が?!」という疑問が上映開始5分で明らかに。
「私の誕生日って4年に1回しかない2月29日なの!」「え?オレも!」→誕生日同じ→赤い糸☆(キラーン)。・・そ、そんなことか・・。
いくら2月29日たって、もうちょっと頑張って探せば同じ学校にもう少しおりそうな気もせんでもないが。
しかし2人の共通点は実はそれだけではなかったのだ。なんと!偶然にも、2人とも「猫舌」でした!どてーん!どうでもええ!
文化祭の最中に教室でそんな会話をしていた2人そっちのけで、校舎外では同級生の木村了らによるバンド演奏が。
曲目はなぜか「筋肉少女帯/日本印度化計画」。なんでやねん(笑)。この映画の設定、1990年代か(笑)。
そうこうしてたら修学旅行。溝端くんと南沢さんは修学旅行中に一緒に長崎の町を回ろうとハルカナ約束を交わすわけだ。
修学旅行の夜に南沢さんは友達の「ロリータファッションに身を包んだメガネっ娘(キャラ設定が狙いすぎワロた)」に、
「私、実は溝端くんと誕生日が一緒なの」と打ち明ける。すると!なんと、何を思ったかメガロリ娘はいたく感動!
「すごいYO!マジ運命の2人だYO!アタシ勇気もらっちゃったYO!だからアタシも好きな男子に告白するYO!」。なんでそうなる?(笑)。
ちなみにこのメガロリ娘の好きな男子が木村了。そんな木村了は実は南沢さんのことが好き。はいはい。あるある。ベタやのう。
この時点で「この先、どういうことが起こってどういう展開になるか」ってのが手に取るように分かる親切なストーリー万歳。
溝端くんは家の都合で急遽帰らなあかんようになったので、翌日、南沢さんはビードロを作るため一人でチンチン電車に。
すると突然「オレも一緒に行くよっ!」と木村了。おっと!フラグ立ったぞ!(笑)。勢いに押され一緒にビードロ屋さんへ。
しかしそんな現場を偶然メガロリに目撃されて!どうなるのぉ?(鼻ホジホジ)。んでホテルに帰って来た南沢さんが尋ねられるわけだ。
メガロリ娘「今日・・一体、誰と行ってたの?」。南沢「・・・え?ず、ずっと一人でビードロ作ってたけど?」。かっこわらい。
当然のことながら烈火の如く怒り狂うメガロリ。「ウソつきっ!木村了と一緒にいたくせにっ!アタシ見ちゃったんだからっ!ひどいっ!」。
ホテルのロビーを飛び出すメガロリ。どこへ行くメガロリ。するとメガロリはホテルの屋上へ。後を追う南沢さん。誰でも入れる屋上。
するとメガロリは「友達のフリしながら実は心の中でアタシのことを消してたのね!そんなにアタシに消えて欲しいと思ってるなら、
アタシの方から消えてあげるわよっ!」なんつって突然ホテルの屋上からダイブ。ギャーーーッ!!!超展開きたーーーー!!!(失禁)。
まさかのダ・ダ・ダ・ダーイブっ!(BY関ジャニ∞)。いくら溝端くんが出てるからってそうまでして無理にハチワンでDIVEせんでも。
せやけどよう考えても考えんでも「友達が好きな男子と誕生日一緒」→「スゴいよ!アタシも告白する!」に続き、
「友達がアタシの好きな男子と一緒にいた」→「ショック!死にます!」。どんだけ直情型で短絡的思考の持ち主だよメガロリ!(笑)。
ゆとりを超越したMEGAゆとりっぷりに唖然。しかもこのクダリまで20分も経ってなかったんちゃうかな。はやっ。果てしなく名画な予感。
てか、こんなことで一々死んでたらワシなんて今ごろ日本中のホテルを制覇してるぐらい日々飛び降りまくりやっちゅー話やで(笑)。
しかしこれぐらいで驚いてはいけない。この映画の脇役は全員「そんなことで一々○○してたらワシなんて今頃〜」連発。あざす。元気出た。
次のシーンは集中治療室。「なんでこんなことに・・」。泣いているご両親らしき人々の図。その次のシーンは学校でのホームルーム。
先生「修学旅行中に飛び降りたメガロリが実は・・・昨日、無事退院しました☆」。えー!!!2008年を代表する超人きたーーー!!!(脱糞)
生きとったんかい!それどころか、かなりの高さと思われるホテルの屋上から飛び降りたのに無事退院て!それ何てクボヅカ?!
急いで皆でメガロリ宅に向かうとメガロリ一家は引っ越そうとしているところで。メガロリ母「一から大阪でやり直そうと思うの〜」。
前々から気になってましたが、何かっつーと「やり直すために大阪へ」というのはなんだと。別に大阪はそういう場所じゃないぞと(笑)。
すると家から怪我ひとつないメガロリが超元気にスタスタと歩きながら出てきたので南沢さんは謝罪。するとメガロリは「あなた誰?」。
なななーんと!実はメガロリは記憶を失っていたのであ〜る!どて〜ん!ケータイ小説って最高!(棒)。バブルって最高!(広末)
次の日。南沢さんが教室に入るとさっきまでワイワイ騒いでいたクラスメイトが一気にシーン。きたーッ!ケータイ小説映像化のお約束!
「え?何?」。戸惑う南沢さんに向かって心の中で叫ぶワシ。「志村ー!否、南沢さーん!後ろ後ろ!黒板黒板っ!」。
南沢さんが振り向き黒板を見ると!なんと黒板には「南沢は、他人の記憶を消す女」みたいな悪口が。イリュージョニストか(笑)。
ボーゼンと佇む南沢さん。するとタイミング良く教室に入ってくる木村了。「おっはよ!ん?だ、誰だっ!こんなこと書いたのはっ?」。
急いで消すと。当然こうなる。ちなみにその後は「美嘉はオレが守る!」ではなく「メイはオレが守る!」。どっちゃでもええわ。
このあたりまでか?プゲラりながら見てて「もしや『恋空』越えた?(笑)。DVD出たら買おうかな?(笑)」ぐらいだったんですけど、
もーね、こっから先も永遠に一事が万事こんな調子だから途中から飽きてきちゃって。展開も想定内だしダレちゃったよ〜・・・。
ちなみに溝端くんはどこいったかっつーと、実はお母さんがシャブ中で(うわぁい!センセーショナルな設定だNE!)、
そんで溝端のシャブ母と南沢母(渡辺典子)が実はかつて家が隣同士で昔からの知人で(あはん!ここでも赤い糸☆)、
渡辺@晴れ時々キルミー(たまにカラオケで歌います)からコッソリと「うちの娘に近づくな」と釘を刺された溝端くんは、
南沢さんに「わざと冷たくあたり(・・・)」離れていったので、しょうがなく南沢さんは木村了と付き合い始めたら木村了が実はDVで、
他の友達が失恋をキッカケにシャブに手を出したり、都合が悪くなったら木村了は交通事故で消されたりetc。テンコ盛りでゲップ出た。
その他に「実は本当の子供じゃない」ってネタもあったな。でも「実は兄妹でした」は無かった(笑)。いっそのこと入れちゃえよ(笑)。
あのね、構成が『恋空』とは違うの。『恋空』は「ため息→不愉快→もしや笑える?→めちゃ笑える!→爆笑!→神映画!」だったが、
『赤い糸』は「おもろい!→そうきたか!→やっぱりね・・→はいはい→もうええって→はよ終われや」。時間は『恋空』より短いのに。
主人公も『恋空』の場合は「こいつら!(爆笑)」だったけど、『赤い糸』は「周りの人が全員キ印でご愁傷様」って感じ。
「(処女的)しょーげき☆」なネタの数は『赤い糸』の方が多かったけど全て小粒だったし何と言ってもラストがいかん。
「あれ?」言うてるうちに「To Be Continued ・・・」て!岡田浩暉か!映画は映画で一応は完結してくれんと。
もちろん知ってましたよ「映画」と「ドラマ」の連動て。ゆぅたら『パ☆テ☆オ』みたいなもんだってのは。
んでも映画だけ見る客のこととかどうでもいいのか?・・・ま、どうでもいいんだろうけどさ・・。んでも数々の問題放置したままケツまくるて。
見終わった後に「なんだこりゃ・・・(ボーゼン)」。こういうのが一番いかん。手放しで褒めまくる姿勢で挑んだワシを萎えさせてどうする?!
今やってるドラマも微妙に爽やかで普通にツマらんしさ。そうじゃねぇだろ!もっと!目指せ、笑いの金メダル!!!(懐)。
ここに来て『恋空』の偉大さを再確認。ありゃスゲかった。やっぱ『恋空』にゃ勝てねー。ネタとしての完成度の高さが違うわ。別格よ。
なんて冗談はさておき、こんなのでホントに3600万人も泣いたんか?奇特なご趣味を持つ36人が100万回づつ泣いたんじゃなくて?
ちぅかさ〜、ケータイ捜査官はこんなケータイ小説を捜査して取り締まるべき。『DIVE!!!』であんなにビクーンときまくった溝端くんも、
この映画では出がらしみたいだし頭のデカさだけ強調。ちっともキュンとこねぇ。チッ。こんな内容なんだからせめて綺麗に撮ったれや。
三浦翔平、武田航平ときて溝端淳平。「2008年:スケの時代」に続き、2009年は「平の時代」だと思ってたのに・・・(涙)。
ま、『恋空』ほどオススメ出来ないが「ほどほどに笑える」ので興味ある方は自己責任でどうぞ。そういや柳下大も出てたなぁ。
柳下大が出た映画を今年何本も見たけど全部といって言いほどアレな映画ONLYで不運すぎ。うあー、来年頑張れ!応援してますっ!