映画『ヤッターマン』

映画『ヤッターマン
意外や意外、面白かったのでホッとした。行く前は「ヤッターマン」というより「ヤッテモーテルヤン」になってるんじゃないかと。
だって監督は三池崇史やで?「うええーーーっ!?これのどこがヤッターマンやっちゅーねん?!(号泣)」もしくは、
「ギャーーーッス!!!なんでそんな展開にするんじゃーーーーッ!!!(号泣)」←ま、こうなっても仕方ないかなと。
だってデストロイヤー監督こと三池さんだし。なのでエンドで流れてきた『Believe』が耳に入ってこないぐらいホッとした。
時代設定は近未来かな。「クォーター・パウンダー」以上にゴツい「伊勢海老ステーキバーガー」の看板があったし(笑)。
日本は日本だけど、オープニングは渋谷駅前ではなくハッチ公の銅像がある渋山駅前。ま、架空の場所ってことで。
いわゆるJR渋谷駅前のパロディー。看板を始め、このあたりも色々と凝ってるんで一見の価値アリ。ニヤニヤします。
でも何に一番ニヤニヤするって、もちろん深田恭子ドロンジョ様でしょ!同性とか関係ないわ、しょっぱなから夢中。
まずはオッパイ!まぁ・・・なんてキレイな!特に、胸の谷間すぐ横の右パイ上方にあるプチホクロに釘付けに。
「あれ、付き合った男は絶対に一度は・・」なんてよからぬ妄想をば。ワシャとんでもド変態か。や、舐めるように見ちゃった。
網タイに包まれたムッチムチの太腿とか股間とか腕とか脇とか。真っ赤な口紅がよくお似合いなキュートなクチビルも。
ドロンジョ様に誘われたら断る自信ねーもん。フカキョンは何年か一度にドカンと当たり役をやるけど、もちろんこれも。
ホント可愛かったなぁ!ま、喋ったらまたいつもの調子のフカキョンなんで、ドロンジョ様ではなかったけど(笑)。
でもフカキョンがやるから悪役(ショボいけど・笑)でも嫌味はなかったしエロすぎてハァハァするってこともない。
とても健康的?いや、フィギュア的かな。健康的なフィギュア。なんだそりゃ。とにかく、とても可愛かった!福目☆
とまぁこんな感じで・・・誰もが薄々は気付いていたでしょうけど・・・やっぱりドロンボー一味の方が美味しかったです・・・。
何回か「三池さん、ちょっといいですか?あのぅ、ヤッターマンたちのこと忘れてませんよね?」ってぐらい美味しかった。
どう見ても主役はドロンボー一味だったなぁ。いや、でもこればっかりはしょうがないって!そりゃそうなるわ!しゃーない!
ヤッターマンを演じた2人が悪いわけじゃないし、全く責任はありません!そういう作品なんだもん仕方ない!(キッパリ)
「三池さんは男の子をカッコ良く撮るのが上手!中でもヒョロより筋肉ガチムチ系の男の子を撮るのが特にうまい!
だから櫻井も絶対に得意タイプなはず!どんな櫻井かしらワクワク!」。見る前は、そんな風に期待してたっけなアハハ。
確かに得意でした。でも今回のターゲットは櫻井ではなく、生瀬勝久ケンドーコバヤシで。そっちかーーい!(ズコッ)
そりゃ確かにケンコバもガチムチやけども!うはーっ、いやもう2人ともドンピシャで神降臨クラスのハマり役。
ボヤッキーとトンズラにしか見えん。そのまんま。見事。それだけでなく見惚れちゃう。カッコ良いなぁなんて錯覚しちゃう。
思わず感情移入。ボヤッキーの「夢(笑)」や、ボヤッキーの切ない恋心、そして2人の熱い友情!おめぇらナンボほど・・・!
フカキョンはコスで美味しくて、生瀬さん&ケンコバは立ってるだけで美味しくて。動いたり喋ったりしたらもっと美味しくて。
トンズラなんてパーフェクトで笑い取ってたし。阿部サダヲに至っては、あれだけの出番なのに最後かっさらってったし。
小ネタも面白かったよ。だけど全体的に、知性ゼロな小学生レベルのギャグのオンパレードと言いましょうか(笑)。
「わはは!・・うわっ、しょうもなっ!(笑)」「アホらしっ!(笑)」と一言添えたくなる、笑ってもうたことを悔いるような(笑)。
いくつかボケも読める。が、思わず笑ってしまう。そんな感じ。見ながら「これ、小5の甥っ子は見たら爆笑するやろな〜」なんて。
ちなみにワシの両サイドにいた「立派なオトナ風」の方々は、ちーーーーーーーっとも笑ってなかったです。あれれ。
でも斜め前にいた男性が結構同じタイミングで豪快にウケてたんで「気が合うなぁ」と思いながらよく見たら、
その人は確か『神様のパズル』でもワシと同じとこで爆笑してた人でした。・・・うーん。大丈夫かこれ・・・?!(笑)。
ちなみに阿部サダヲの娘役をやってた岡本杏里も美味しかったなぁ。いや、美味しかったというよりは、
三池さんのドS魂に火をつけたのか、食指動きまくりなのがバレバレで。「なんでそこで?」ってとこで鼻血出さされてたし、
「きゃーっ、蠍に刺されたっ!」って言うの。まぁそれは分かるよ。でも刺された場所が太腿のごっつい上の方なの。
なんでそんなとこ刺される?(笑)。ほんで「毒を吸わなきゃ!」と櫻井が太腿をチューッっと。それいらんやろ(笑)。
他にも別れのシーンでは地ベタをヘンテコポーズで這いつくばらされたりとか、羞恥の限りを尽くされておりました。
「別にそうじゃくてもいいやろ」とか「それ、いらんやろ」ってとこでよ?よほどお気に召した模様。
櫻井翔も、まぁ主役にしてはさほど・・でしたけど、贔屓目を差っぴいてもそれなりには持っていけてたんじゃないかな。
ご本人様的には本意か不本意か分かりませんが、ヤッターマンがよくお似合いで(笑)。てか、ヒーロー役いいねぇ!
キメポーズや表情から醸すオーラや、瞳の中にお星様があるかのようなキラリ光る眼差しは実にヒーローっぽくていい!
数箇所、「ん?今のカットはアゴがないように見えるので撮り直してくれないかしら・・・?」なんてとこもありましたが、
正義と熱血一辺倒キャラじゃなくて、予想以上に「お間抜けキャラ」仕様になっておりGOOD!それがまた可愛いかった。
ケンダマジックを使ったアクションは「おおっ!」ですぜ。ま、CGですけど。でもケンダマなしで撮ったと思うとホホゥと。
この人、ジャンプスーツ似合いすぎだし。ただーし!これってさ、ジャンプスーツの中に白シャツなんて着てたっけか?
昔のしか知らんけど、ジャンプスーツのチャック下がったとこのVゾーンから見える胸板チラリを楽しみにしてたワシは、
「なんで下に着てるんだ!?(ガビーン)」と。なんか、下に白タンクのようなものを着ている。アニメでもそうだっけ?
それとも下に何か着ないとスーツが擦れて痛いからかな?うーん、残念。って、何を楽しみにしてたんだワシは?!
いつもの8割増しで台詞が棒読みに聞こえたんだけど、これは全体的に(特にヒーロー側)そうだったからそういう演出かと。
そんな感じで、まだガンちゃんはいい。まだマシ。誰が悲惨って二号ですよ!アイちゃんてばもう!どうしたんですか!
三池さんの視界から終始フレームアウトしてたとしか思えん。もしくはピンクのシャクレ程度の認識か?!
美味しくないとかそういう問題でなく、カマセ扱い。あまり可愛く撮ってもらえてないし存在感もないし可哀相だったなぁ。
あ、ちょっとばかし「(XXが擦れて)あつ〜い!」なんてセクハラ風の演出かまされてたけどな(笑)。
色調はいつもの感じでややダークか。相変わらず赤がいい。この人の赤は好き。それにめちゃくちゃCGも凄かったさ。
「あれ?今私はピクシーのアニメを見てるのかしら?」なんて。実写にする意味を一から問いたくなるほど頑張ってた。
こういう映画は「・・・サブッ!演じてる人らご愁傷様!」と思われたら負け。でも、これはそうじゃなかった。
美術チームめちゃめちゃ頑張ってまっせ。最大の功労者はここかな。事前に「ガンちゃんとドロンジョ様のキスシーン、
それとガンちゃんと二号のキスシーンがある」って聞いていたので「えー」と。これも不安要素の一因だったんだけど、
でもそれも前者はハプニングだったし、後者はちゃんと映らないからやってるんだかやってないんだか。
ヤッターマン』でガチでラブロマンスされちゃたまんないよ『仮面ライダーキバ』じゃないんだからさ(笑)。
「子供も見るだろうに、そういうのは・・」と不安だったけど、まぁこの程度なら。ラブ要素も許容範囲内ってとこか。
でもよく考えたらドロンジョ様のコスチュームとか「全国の女子高生のみなさ〜ん!」とか、わしゃ小さい頃に見てたわけで。
なのでこういう「ちょっとドキッ☆」な世界観の『ヤッターマン』こそが実は正しい、原作に忠実なのかもしれんなんてな。
ドロンジョ様にまさかそんな夢があったのかとかそこで意識しちゃうのかとか「おいおい」もいくつかあったけど、
とにかくアッシと同世代の人ならキャストがどうこう抜きでも絶対に楽しめるはず。だってとにかく懐かしいんだもん!
「うわっ、あったあった!」の嵐。昔見たヤッターワンとかおだてブタとかメカの素とか3人乗りサイクルとかさ。
パカッと開いた口から「自分のキャラが何かを口々に言いながら小さいメカが大量に降りてくる」シーンとか懐かしい!
キャラソンも一々「うわーっ、あったあった!」。思わず心の中で口ずさんじゃった。嬉しいカメオキャストもいっぱい。
ワシは今のアニメは見てないし、懐かしいっちゃぁ懐かしいけど『ヤッターマン』という作品の強烈なファンではない。
「こんなの『ヤッターマン』じゃねえ!」と発狂するほどの思い入れもない。けど、こういう人の方が気楽に楽しめるのでは。