映画『アウトレイジ』 『ちょんまげぷりん』

映画『アウトレイジ
北野武監督が撮った、北野武監督にしか撮れないサイコーのクッッッッッソ映画!これ大好き!!!
だがしかし誰にもオススメしない(笑)。現在公開中の映画ならもちろん『告白』をオススメします(笑)。
オープニングからめちゃカッコ良くて。ドドーンとタイトルが出た瞬間にゃシビれまくりで「傑作きたー!」と小躍り。
「もしやこれって『ソナチネ』みたいな?きゃっ、久しぶりぃ☆」とか喜んでたワシのバカ野郎コノ野郎。
マンマと裏切られました。要はクズどもがクズども同士でくっだらねぇこときっかけで殺し合って、
ことごとくブサマな姿で死んでいくんだけど最終的には小ズルいやつだけ生き残ってエンドっていう。はぁ〜?
見てもな〜んも得るものがないからね(笑)。「感動」?「泣ける」?んなもん1ミクロンもありゃしねぇ。
誰がどうなろうが知ったこっちゃねぇもん。だけど画面から目が離せなくて。なんつーエンターテイメントだ!
湿り気なんざ皆無、冒頭からエンドまでカラっと爽快かつ痛快にクズども(&観客)を突き放してくれます。
「ぎゃぁ痛ええええ!→ぷっ(失笑)→・・・うわぁ〜・・・(顔面蒼白)」の3点コンボシーンの重ね方の見事なこと。
「ぷっ(失笑)」どころか声出して笑っちゃったわ何度も。こんな映画で笑う女は絶対にモテない!(キッパリ)。
どいつもこいつも自業自得なんだけど、唯一、DSニイちゃんだけには同情。ま、笑っちゃったんだけどね。
しかしこれ一番何に笑えるってカンヌで賞云々って煽ってたマスコミですよね。いや、無理やろ!!!!!(笑)。




ちょんまげぷりんhttp://www.c-purin.jp/
今までジャニーズ君らが主演した映画にURLペタリしたことあったっけ?たぶん、なかったんじゃないかな。うん。
ということで。記念すべきジャニ映画界での初ペタは錦戸亮の頭上に燦然と輝きました!おめ!ってワシ何様じゃ!
面白かったねぇ。いや〜、面白かった!こりゃいい!子供から大人まで、男性から女性まで見る人を選ばんしな、
誰にでも全身全霊ゴリ推し出来る異文化コミュネタ満載のハートウォーミングなエンタメ作品でございましたわ。
低予算かつ撮影も短期間かと思われ。でもそれが何だってんだ、アイディア次第で映画なんてどうにでもなるしの。
だってこれ脚本・監督が中村義洋なんだもん。当然かもしれんけど、やっぱしちゃんと面白いなぁさすがだなぁと感服。
端的に状況や事情を説明しつつ小ネタを交え、テンポ良くサクサク進む。台詞やシーンが簡潔で無駄がない。
笑かしよんでぇ。遠慮なくドカドカ笑かしよんでぇ。試写室もめちゃウケてたし。台詞だけじゃなく画でも笑かしよる。
「現代にお侍さんがタイムスリップしてきました!」←想像するだけで面白いんだけど、実はこういう設定こそ諸刃の刃。
だって一歩間違えたらたちまちコントですし。だから、むしろサムライの周囲は過剰にエンタメしてなくてよいのだ。
ごくフツーのスーパーマーケット。ごくフツーの団地に住むごくフツーの会社員シングルマザーとごくフツーの幼稚園児。
ともさかりえも子役(この子が素晴らしかった!この子に泣かれたら無理っすよ!)も文句なしのお芝居でしたし、
このあたり現状をじっくり丁寧にリアルに描く。それあっての、IN ちょんまげサムライ。どうだこれ。だからこそのサムライ。
そりゃ本編を見るまでもなく分かっちゃいたことだけどね、それにしても改めて見ると、なんとシュールな画ですか(笑)。
や、思わず何度も唸らされ。この絶妙なライン、めっさ巧い。ギリギリのラインでピッと線引きして綱渡りしてるような。
しかもこの監督の場合はニヤニヤしながら?!や〜、伏線の貼り方といい一々ニクたらしいほど巧かったのう。
平成を生きる母子と江戸を生きてきたサムライとでは同じ人間とはいえ当然何もかも違うわけで。
異文化コミュニケーションのギャップから生じる笑いだけでなく想いもふんだんに。そんでもって泣けちゃって。
観客を泣かせることなんて簡単。恋人が不治の病になればいい?記憶喪失?それとも実は兄妹設定?・・・否!
簡単なこと。要はしょっぱなから客をガンガン笑わせればええんじゃ。実に簡単。うん、ウソだな。
簡単どころか笑わせることこそが実はめっさ難しいことなんだけど。でも泣かすために最もシンプルな方法はそれ。
ほんで思いっきり笑わせた後に「ちょんっ」と背中を押してやれば良い。したらもう客(=ワシ)は面白いぐらい泣くぞ(笑)。
タイムスリップもののオチが“こうなること”は百も承知さ。分かってたよ、そりゃそうだわこうなるよ。でもさ、それでもさ!
それでも自分でもどうにも出来んぐらい一気に堤防決壊(笑)。アホみたいにボロボロ涙が出てきてビックリしたわ(笑)。
まさかこんな目に遭うとは露知らず、こんな日に限ってハンカチを忘れてきたワシはめちゃ慌てたよ。お気を付けあれ。
散々笑ってたんだけど中盤から予兆はあって。鼻の奥がツ〜ン心ポッカポカのパターンきたよこれ。いい映画ですよ。
彼が来てからのエピソードの重ね方が秀逸でね、ワシが映画館前でCM用のインタビューを求められたらもちろんこう言いますよ、
「現代人が忘れがちな大切なことを思い出させてくれました!ちょんぷりサイコー!(そして「絶賛公開中のテロップ)」(笑)。
いい映画なだけでなく、これはアイドル映画としても見所満点。だってちゃんと錦戸亮に萌えるし燃えるんだもんね。
錦戸亮いいねえ。彼は濃くてあつっくるしい顔立ちなのに、和装が似合うし愁いを帯びた涼しげな雰囲気がとても良い。
これは彼の天賦の才だよな。今作では彼の「瞳」の芝居にとても惹かれた。シーン、シーンで細かく違う。
スエットの着方ひとつにしても面白いし、ボッサズラでも落ち武者ヘアーでもオットコマエっていうな。ありえんぜ。
しかし錦戸亮ってば羨ましい。ドラマもさほど外さない(というか当てる方が多いよね彼は)し、
芸能人としての命運が違うっていうかさぁ。だって初主演映画でコレなんだから。う〜ん、ズルい!(笑)。
ま、酒飲みなワシがこの映画を見た後は普段全く食べないスイーツを買って帰りましたよってことで。うはあ幸せ。
追伸。俺たち(誰のだ)の弓削智久が出てて「うわーっ、錦戸と共演かぁ!」なんつって異常に興奮しました(笑)。