11月の映画感想その2

『チャプター27』
ナンバー23だのチャプター27だのヤヤこいのう。でもこっちのほうがだいぶ興味深かった。
ジョン・レノン殺害犯であるマーク・デイヴィッド・チャップマンが凶行に及ぶまでの3日間を描いた映画なんですが、
ゆーたらこれ「究極の痛ヲタ」の話ですからこのワシが興味深く見ないわけがないっていう(笑)。
上映時間も80分ぐらいだしとても見やすかったかな。
ちなみにこの映画を見た後に、とにかくなんでもいいからビートルズが猛烈に聞きたくなって、
家に帰って即効CDを探した。が、ない!どこをどう探しても一枚もない!のーーん!なぜだーーー!
・・・あ!めっちゃ金なかった時に全部売っちゃったんだった・・・。ロックを唯一殺すもの、それはビンボー(涙)。


グッド・シェパード
千昌夫の元嫁とは何の関係もない。なんて久しぶりにジェーン・シェパードを思い出したんでウィキってみた。
すると!「ジェーン」ではなく「ジョン」だったんですね!四半世紀に渡って間違い続けてたわ!まいったぜ!
そんなこんなで世界一どうでもいい話をマクラとしつつ、この名画をご紹介。
今までCIAを舞台にした映画はいくつか見たけど、これは「CIAの誕生」を描いた映画。
何がどうなってどうくるか判らない。だから手に汗握って真剣に見た。そしてほとほと疲れた。3時間弱あるんだよ。
脳みそフル回転、神経ピリピリ。じゃないとミーの頭じゃ着いてけねーもん。とにかく重い。
何もかも全てが伏線かと思えるので全部見逃せない。そしていよいよクライマックスに・・・さすが、面白い!
でも後もう1回見ないとちゃんと全てを理解できているとは思えんのう。
「結局アレって何だったの?」と、まだいくつか判らんことがあるし、
ぶっちゃけ、評論家受けはよさそうですけどワシのようなミーハー客には不向きな映画じゃのう。
勧められたから難波まで見に行ったけど、家のDVDで見てたら絶対に途中で寝てまうって。
しかしマット・デイモンアンジェリーナ・ジョリーは出倒しとるやんけ。
「また出てる!ホンマよう働くなぁ!」とビビると同時に己がまるでニートのような気に・・・(微笑)。


ボーン・アルティメイタム
これは面白かったなぁ。前作、前々作と見たけど今作が一番面白い。
今作だけ見ても充分面白いだろうけど、
見に行く人は『スプレマシー』も『アイデンティティー』も見たほうがもっと楽しめるよ。
せやけど初日に見たもんで最前列しか空いてなくてさ、
これカメラワークがとんでもないもんで途中で気持ち悪くなっちゃって。おええええ。見に行く日を失敗した。


『SAW4』
ボーンシリーズとは真逆で、回を重ねるごとにどんどんツマらなくなってる映画。
内容のツマんなさを「ショッキングなシーン」「いきなり大きな音などで驚かせる」で誤魔化してるっぽいが、
オバケ屋敷感覚で楽しむカップルのデートに向いてるかもしれんね。
『SAW1』のラストにゃ本当に衝撃を受けたし面白かったんだけどなぁ。むぅ。シリーズもんにも寿命があるってこった。


『カンナさん大成功です!』
面白かった!韓国のラブコメって鉄板じゃ。やっぱ好き。
一般試写だったので大きなホールで見たんだけど、会場はほとんど女性ばっかりで、
そして女性客にドカスカ受けてましたね。映画会社の人も思わずニヤッとしたんじゃないかな。
私も何度か声を出して笑ってもうたよ、特に事故後のオトコどもの態度とか(笑)。
「デブスなせいで酷い目にあう主人公が、一念発起で全身整形して恋も仕事も成功を掴もうと奮闘する」お話。
整形自体に賛否両論あろうかとは思いますが、そういうのはさておき。
主人公に「整形したっていいじゃんYOUやっちゃいなよ」と思わせる前フリが巧いんだよね。
とかくベタですけど。これまた色々とベタです。でもそこからトントンと上がっていった日にゃウルッとさせられて。
せやけどワシの後ろの席にいた男は終始ブツブツ大きな声で文句垂れててさ(笑)、これ男の人はダメかも。
でも女性受けは抜群ちゃうかな。笑ってさぁ、ちょっとホロっときて。楽しかった。
せやけどクライマックスは「またコレか!!!!!!!!!!!!!!(バヒーーン)」。
いわゆる『TANTANタヌキ』スタイル(笑)。もうなー、これ王道っちゃぁ王道かもしれんけど、
でも今まで幾度となく見たし『パッチギ2』でも見たしな、他に無いんかいな。ここだけガッカリ。
せやけどこれ以外の落とし所ってやっぱし無いのかもなぁと思うんで、しゃーないんだろうけどね。
ま、トータルでは良かったしヨシとするか。←ワレ何様
ちなみにこの“スタイル”のたびに思うわ、自分が客だったら真っ先に「金返せ!」と思うだろなと・・・(笑)。


ブレードランナー ファイナル・カット』
ま、ま、まさか・・・この世の中にこんなにも面白い映画があっただなんて!
映画を見終わった後に奇声を発しながら全裸であてどもなく全力疾走したい衝動にかられたほど(笑)、
めっちゃくちゃ面白かった。もうね、大興奮。ワシは基本的に映画はひとりで見たいタイプなのだが、
これに限っては上映終了直後に「友達と来りゃよかった、誰かと語りあいてぇ!」と地団駄踏んだし、
隣に座ってた全然知らんオッサンに話かけたろかいななんて一瞬トチ狂ったほど、
「自分らはよ教えてぇや、めっちゃ面白いやんけこれアホかボケ」と誰彼かまわず因縁つけて周りたかったほど、
とにかく面白かったんじゃわ。泣いたなぁ。感動して泣いた。
時間がちょうどイイのがこれしかないしハリソン君なら見て損はないかなぁなんて
予備知識ほとんどなしでフラッと入った私って天才。なんという勘の良さ。
凄いんだ、素晴らしいの。ものっそい興奮した。あの映像と、そして音!たまらん!
見てる最中ず〜っと膝から全身にかけてジワジワジワっと、そして足の裏がゾクゾクと。サブイボたちっぱなし。
20年も前に作られた映画だなんて!まさか!いやぁ信じられない。
これはなぁ、絶対に映画館で。でかいスクリーンで、あの音響で。
金を払って見る映画じゃ。こういうのがまさに「映画と謳っていい映画」やと思ったなぁ。


ディスタービア
主人公役には『トランスフォーマー』のシャイア・ラブーフが起用されてましたけど、
この子ってそんなにいい?なんで主役しかも連投?あれか?日本で言うところの伊藤淳史みたいな役者か?
よくコンビニとかで売られてるような分厚い漫画雑誌『本当にあったご近所スキャンダル』を、
ちょっとファンキーかつスタイリッシュにコーティングしたような内容の映画。
ま、レンタルで充分ちゃうかな〜・・・と思いつつD-BOYSブログをいつものように一通り巡ってたわけですよ。
そしたら城田優がこの映画を「今年見た映画のベストテンには入る」といたく気に入ったご様子でした。
えー。キミが主演した映画『ヒートアイランド』のほうがこれの何倍も面白かったと思うが(笑)、
こういう映画って若い子受けがいいのかもね。おばはんには判らん。←何でもこれで逃げる今日この頃。
しかし最近若手俳優の子らのブログを読んでショックを受けることが増えた気が。
まぁ年がめちゃくちゃ離れてるし感性も違うっちゃぁ違うからしゃーないねんけどな。
こないだも友達が「大変!加藤和樹のブログが!!!」とメールをくれたので見に行ったら、
『恋空』をオススメしてました。・・・。しかも小説のほうを。・・・。若いね。・・・。


マリと子犬の物語
可愛いワンコ、名子役たちによる涙ながらの熱演、幸せな家族に突如として襲い掛かった天災、しかも実話。
ペットとの別離、そして感動の再会、要所要所でガッツシ盛り上げるサウンドトラックby久石譲
いやっほーーい清清しいほど卑怯!卑怯すぎてむしろ正々堂々!アッパレ!
・・・あのなぁ・・・、こんなもん絶対に泣くっちゅーねん!!!しかもワシャ号泣じゃい文句あるか!!!
映画始まって10分で、おチビなワンコがとっとこ歩いてる姿を見ただけで泣けた。
涙腺が弱いのなんの。いや、でもこれは涙腺のせいではない。こんなもんは泣いてまう。
こういう映画は全然好きじゃないけど、でも泣いてまう。こればっかりは仕方がないのだと自己弁護。
もちろんワシだけじゃなく試写室のあちこちで「ズビ〜、ズズズ〜♪」。
鼻水をすする音の大セッション大会だってんだから尋常じゃない。
せやけどガキが勝手な行動を取ったあたりからイラッとし始めて、な〜んか途中から急にシラけた。
飽きるんよなこれ。もうちょっと短いほうがいいんじゃないかしら。
予告を見ただけでどういう映画か一目瞭然、予告が全て。
予告でウルッときた人なら期待通りの内容ですし確実に泣けるのでは。泣ける映画が見たい人向け。
最後に再度念を押しておく。確かにワシは号泣した。しかし感動したからというわけではない(笑)。