映画『アフタースクール』

http://www.after-school.jp/index.html
結論から先に言うと「この映画は今んとこ、今年見た映画の中で一番面白かった!(キッパリ)」。
今年は何本見たかな?30本は見たかな?後で数えてみるとして、ほなまぁまずはマクラから。
最近試写で見て一番興奮したのは『ワンピース』上映前に流れた『劇場版・仮面ライダーキバ』の予告であった。
映画は8月でしょ?!はえー!!ま、早いだけあって予告映像はTV初回前に流れてたものと同じだったけど、
四隅を鎖で囲われた(TV本編ラストと同じ)△印の東映マークを見た時にゃ震えたぜ。楽しみすぎてチビりそう。
ちなみに8月9日公開だってさ。今年こそ前売り発売日にゃ早朝から並びますで。
さぁ、楽しみすぎてチビりそうと言えばこの映画もね。前作『運命じゃない人』から3年。
待ってましたぁ内田けんじ最新作!おせぇよバカん。ああ、どんだけ新作に恋焦がれ待ち遠しかったことか。
ちきしょう嬉しすぎ。この喜びをどこの誰に伝えようか。全員に。全国に。全世界に。全裸で。←公害
今から3年前、「監督も出演者も知らんけど暇だから見てみるか」とフラッと行った試写で吾輩は叫んだ。
「暇で良かったッ!(ジーン)」。暇じゃなかったら見逃してるところだったぜ、あんな傑作を。アブねぇアブねぇ。
面白くてびっくり。オトコマエとか美人とか有名人が出てるとかそんなことは二の次なんじゃ。要はプロット、そしてシナリオ。
あれから出演者の皆さんも売れたしよかった。主演の中村靖日は「主演女優の秘書役」で何回か見かけたりしてたら
アレよアレよと番手が上がっていって今や『医龍』のメインキャストの1人だし、
映画『HERO』で波岡一喜(並みに最近よく見る森下能幸・・)に殺されてた山中聡も『エジソンの母』を始めよく見かけるし、
それにあの頃は無名だったけど、今やツンケンキャリア姐さん役と言えば真っ先に名前が挙がるのは板谷由夏でしょ。
今関西では何万回目かの『お金がない!』再放送をやってるんだけど、高樹沙耶が演ってる役は今なら板谷由夏じゃないかな。
面白いとか好きだと思った映画のキャストの方々のその後って気になっちゃってさ。そして活躍してると嬉しいんだよね。
全然知らない監督さんの作品を見て「ぎゃふん!天才発見!」なんて嬉しい悲鳴をあげたのは内田けんじ監督と、
同時期ぐらいかな?『リアリズムの宿』を見た時に山下敦弘監督に思ったのと他にも何人かいるんやけど、
「うわぁ、これイイなぁ!」ってのと「あちゃウンコ踏んじゃった・・」の違いは映画始まって10分もせんうちに分かる。
当たり前の話なんだけど、面白い映画ってほンっとにいい。有り難い。何に感動するって先ずここに感動する。
特に、よく練られた脚本にブチ当たったときの感動といったら。始まって即効、ガッツンガッツン仕掛けてきよりますで。
ほんま目が離せない。一言一句たりとも聞き逃せない。出演は大泉洋佐々木蔵之介堺雅人
普通ならここで「○○さんがこんなことしてて〜」なんて書くんだけど、何がネタバレになるか分からんから敢えて何も書かない。
面白い映画が好きな人には「とりあえず見ろ!」とだけ言いたい。それだけ。貴女はそれ以上、事前に何も調べてはいけない。
ちょっと気になる箇所もあったけど、こんだけよく出来てたらもうそんな小さいことはどうでもいいっての。面白いって偉いのだ。
そしてこの監督の映画は「よく出来てて面白い」だけじゃない。大泉洋佐々木蔵之介に最後に言う台詞なんてもうね。
ラストは心ポカポカ、鼻の奥ツーン。えがったのぅ〜なんてシミジミしながら試写室を出て歩く道すがら、
色んなシーンが脳裏を過ぎる。そのたびに「なるほどぉ!」「そういうことか!」「はいはい言うてた言うてた・・・」なんて、
“フリ”に気付かなかった自分のマヌケさ加減に苦笑&微笑。そして改めて痛感するのだ「あぁ〜、面白かったなぁ〜」と。
客電つくまで、ちゃんと最後まで見てね。あ!でもこんだけ面白いって書くと期待しちゃうかな。それだけはやめて。
「甘くみてると、ダマされちゃいますよ」っていう本作のコピーもどうだろう?逆に構えちゃうか。「騙されてなるものか!」なんて。
でもさ、そんな風にイキみながら見ても楽しくないやん。余計な情報を入れず肩の力抜いて脳みそフル回転で楽しんできてな☆
ってオメェが言うなって話だよ。だって「余計な情報」の最たるものがこの感想文ですし。うはぁ申し訳ねぇっす!