映画『相棒-劇場版-』

私はTV版も数回しか見たことがないのです実は。周りが面白い面白いっていうから3回は見たかな。
確か・・・ストーブ(これ自体がトリックになってたはず)が、あることをきっかけに発火して火事になってどうたらって回と、
塔?のようなところを舞台に・・・うむむ、よくは覚えてないんだけど、
「何だ、この後味の悪さは!?せやけどめちゃ新鮮!」っていう回と(たぶん誰にも伝わらないであろう・涙)、
それから先日見た河相我聞ゲストの回。元・関ジュの粟島くん出演というサプライズ込みで中々楽しめた。
確かに面白い。この手のストーリーでこのキャストで、なのに視聴率を取ってる事実が更に面白い。
宣伝とかキャストじゃない、要は内容。この現状も込みでかなり面白いし痛快だったりする。
んで今回、映画になりました。さっすが劇場版、キャストも豪華。ゲスト出演者がプレスに載ってなかったから一々びっくり。
「わ!こんな人が出てるんだ!」「今度はこの人が!」なんて。若手女優枠は長澤まさみではなく本仮屋ユイカ
若手俳優枠は妻夫木聡ではなく柏原崇ってところが『相棒』っぽくて良いよね(笑)。さすがテレ朝+東映だわ〜って感じ。
私みたいに『相棒』を全く知らなくても、まぁ「刑事ものドラマ」として見られる作りにはなってます。
元々「刑事もの」ってさほど基本設定を知らなくても楽しめるもんだし。
せやけど小料理屋の女将が右京さんの元嫁なことはプレス見て初めて知ったわ!あの店って彼ら以外の客もいるのかしら。
今回エンドで流れてきた曲がインストだったのも新鮮。出演者の歌やエイベ系アーティストじゃないだけでもかなり新鮮よ。
わしゃチェスはしないしゲームのルールも知らないし用語も知らんのだが、
ほんでも途中までは夢中になって見てた。「あぁチェスってそうなんだぁ」と頷きつつ脳内補完。
実在する人物を元に脚色したキャラが出てきたりするあたりも「これはたぶんあの人のことだなぁ」とか思いつつね。
でも今回のテーマの大元は実際にあった“ある事件”なのだ。誰でも知ってる事件。
そしてそれに関して、たぶん脚本家さん自身なんだろうなぁ・・よほど腹に据えかねていたのかも。
その事件を報道するマスコミや、受け手の一般人に対して。でね、この映画の中でそこを痛烈に皮肉るのですよ。
そして訴える。クドいぐらいに。最後の手紙のくだりとか要るんかい。もうね、とことんやってます。
「伝えたいことがある」のは結構な話じゃ。せやけどここまでメッセージ色が強いと・・ちょっと退いてもたわ。
元々『相棒』ってこういうものなんでしょうか?初心者のワシは正直面食らった感が。ま、色々と物議を醸しそうだなと。