映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』

映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』
(※原作あるから多少ネタバレあってもいいかなぁと思いつつ感想をば、了承したうえで読んでください)
皆さんもうとっくの昔にご存知でしょうけど、このブログの筆者=おばはんっす。ゆりかごより棺桶の方が近いっす。
片足どころか既に半身は棺桶に突っ込んでるかも。『仮面ライダーW』でいうところの「サイクロン」側は既に棺桶。
そんなおばはんにしてみりゃ、この映画はタイトルを見ただけでプゲーーーーー!!!!!!(失笑)なのである。
しかも「映画化された漫画『僕は妹に恋をする』と同じ作者による〜」。プゲーーーーーーーーーーーー!!!!!
物語は「“20までしか生きられないと宣告された少年と、その少年に恋をした少女”の〜」。プゲーーーー!!!!
「“僕キミ”のオドロキデータ!ティーンの感涙指数95.5%!」。プゲーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
客のコメント:「恋しなきゃと思った」「ヤバいから見てみ!!って感じ」。プゲーーーーーーーーーーーーー!!!!!
その他にもプレスシートにはプゲらネタ満載で、ごっさ笑えた。え?これ『レッドカーペット』の映画化ですかぁ?
こんなに笑ったのは久しぶり、もう本編は見なくていいかな☆と思ったほど、事前情報だけでプゲりすぎてムセた。
おばはんはこんな「ゆとり向けスイーツ映画」を見て流す涙なんざとうに枯れ果てておるのだ。むしろバカにしとる。
いや、こういう作品は心底バカにしてますけど、こういう作品を見て涙を流すお若い方は決してバカにしてないよ?
だってワシも若かりし頃マッチと明菜の映画『愛旅立ち』で号泣したもん。うん?この例えよく使うよなって?
まぁ一番分かりやすいしな。これってたぶんあの当時の「ゆとり向けスイーツ映画」っしょ?いやぁ、当時は泣いたね。
で、家に帰ってパンフを見せたら、あらすじを数行読んだだけなのにおかんが「こんなので号泣?アホやな」と。
「なんという鬼!!!!!鬼母!!!!!!!血も涙もないのか、この人には!!!!!!!(ガガーーン)」。
そんなように思った記憶が。でも今となっては「おかん正解!あんなもんで泣いた私アホやわ☆」と。若気の至りってな。
あれやろ?どうせこれも『恋空』とか『赤い糸』とかさ、そういうのと同じ類やろ?ンもー、笑かしてくれそう、期待大。
ぎゃっほーい、暗転したぞい。始まったぞい。・・・。・・・・・・。・・・・・・・・・・・?ぬぬ?子役巧いな。そしてイイ。
冒頭から雰囲気は中々。特に女の子役が上手でさ。しかも井上真央ちゃんっぽい。小生意気具合も可愛くてグッド。
そして少年と少女は大きくなりました。「はうあ!ストパ・バージョンの岡田将生さいっこおおおお!!!!!!!」。
結論から先に言う。この映画の、    岡   田   将   生   は   凄   い   !  (キッパリ) 。
TVドラマだぁ?オトメンだぁ?なーにホザいとんじゃ、岡田将生はやっぱ映画!彼という“奇跡”はTVじゃ役不足ですよ!
フィルムで、スクリーンで、あのサイズで、色で、心ゆくまで堪能すべき物件だしヨダレ垂らすに相応しい極上オカズ。
もしや岡田くんもゆくゆくは年を取るの?老けるの?イヤあ!ワシが岡田くんの代わりに毎年2コづつ年を取りますううう!
だから・・岡田くんは出来るだけ、いつまでもそのままで!ああ、一分一秒でも長く、今の岡田将生を!神様お願いっ!
え、もしかしてまだ岡田将生に気付いてないボンクラ女子いるんすか?大丈夫?アンテナ錆びすぎてない?
言っときますよ、「いつまでも、あると思うな岡田将生」ですからね!この、今の岡田将生を早く!とにかく一刻も早く!
しょっぱな中学生役。こんな中学生いるわけないやろってか?アホう!「いる」とか「いない」とか論点はそこちゃうわい!
高校生パートは普段のオサレ天パに戻って残念だと?クォらァ!あの天パを口に突っ込んでアワアワさせたろか!
今この時空の中に在る岡田将生という唯一無二の美生物を、全身全霊で有難がって拝み倒せってんだボケがぁ!
風が、空気が、花が、緑が、陽の光が。地球や宇宙ひっくるめ森羅万象全ては岡田将生の「名ヘアメイクアーティスト」。
何もかもが、美しい岡田将生をより美しく彩るために存在しているかのよう。とにかく綺麗。感服。この子は本当に綺麗。
しかも、この綺麗な男の子を1シーンごとに丁寧に精魂こめて撮ってくれてる監督えらい!この映像は一見の価値がある!
シーンによって色味を調節してないか?ま、岡田将生には2500ほどのチャームポイントが存在するのは周知の事実だが、
中でも「くちびる」。これな。この、くちびるの色がシーンによっては淡くて儚かったり、濃くて刹那だったり。どうよ。
勝手に物語を進行しちゃってんだから恐ろしいったらありゃしない。敢えてそうしてんだろと解釈いたしましたが真相は?
もちろんワシも初恋をキミに捧ぐでえええええ!という気分になりました。なのにノシ付けて突き返されました。キャハ☆
岡田将生だけでなく、井上真央ちゃんも素晴らしい。この子はこういう「気丈で健気で、実はとっても女の子」な役が似合う。
むしろ十八番だろう。恋する女の子は往々にして我儘なものだ。でもその我儘って傍から見てて不愉快な時もあるでしょ?
でも真央ちゃんはそう見せない。何を言っても「DA☆YO☆NE!(おばはん勝手に超共感)」。だって真央ちゃん巧いし可愛いし。
ああ、こういうのって北乃きいちゃん『ハルフウェイ』でも見たかな。でも井上真央ちゃんもイイ。めちゃくちゃイイの。
そして岡田将生はこの手の女の子に振り回される男の子役が十八番。今まで何回も見たけど全く飽きない!やっぱイイ!
2人の並びだけでなく、岡田くんと真央ちゃんの身長差。これがまた萌えるんだよ!これぞまさに「カプ萌え」映画!
岡田くんにはため息のみ。でも単品以上に、あの2人にセットで萌える。なんて可愛らしい2人なんでしょう!今すぐ保護を!
2人で手ぇ繋いでたわいもないことをおしゃべりしながら歩いてるだけで激萌え。映画の1シーン、見せ場として成立してる。
それが抱き合ってみ?チュウとかしてみ?もうね「おめーら萌え殺す気かーーーーー!(ゲボッ)」。こいつら凄い。
保健室のシーン見たら爆死しまっせ!(あっさり)。あと弓道場のシーンな。ここで初FUCK。だから学校ですんなと(略)。
今時のゆとりは学校でFUCKするのがナウいのかしら?しかも弓道場。まさに「弓矢で的を射る」ってか。わかります☆
そんなこんなで時に「プゲ!」な要素も孕みつつ、意外と見られるこの映画。ただし中盤からトンデモ超展開きたーー!!!
「ある日、友達の男の子(細田よしひこ)が都合よく事故にあって都合よく脳死したら都合よくドナーカード持ってました→
都合よく岡田将生が入院してる病院に都合よく搬送されてきました→都合よく岡田くんに友達の心臓がピッタンコ→
都合よく移植受けられることになりました→そこで真央ちゃんが「もしかして将生に移植される心臓って?」と思い悩む→
見舞いにきた学生が「ここに細田脳死で入院しててー」と将生に都合よくペラる→「もしや俺に移植される心臓って?」→
「のーん!友達の心臓なんて移植されたくない!」とか言い出す将生→「友達じゃなけりゃええんかい」と正論吐く真央etc・・・。
どうやらこの世界に心臓と病院はひとつしかない模様。幼稚園児が妄想した心臓移植の実態が明らかに。プゲ、否、ゲップ。
はっきり言ってこのクダリは「とんでもクソ展開」なわけですが、もちろん一々「うそ〜ん」と笑えるんですけど、どうにもこうにも。
真央ちゃんが神演技の超芝居を用いて力技で泣かせにかかる。こんなストーリーで泣けるわけないと思うやろ?なのにだ!
あちこちでグスグス鼻水すするわ涙を拭くわ。確かに!この展開さておいても真央ちゃんの芝居には泣ける!わしもそろそろヤバいわ!
そうすっと今度は岡田将生が心肺停止寸前にお祈りするのだ。「四ッ葉のクローバーの神様、僕に時間をください・・」。
なんと!すっくと立ち上がり超健康体になりますた!おめ!ってか、ありえねーーーー!なんじゃそりゃーーーー!(しろめ)。
そして2人はデートを。楽しそう。とても楽しそうで可愛らしい2人。何も言わない、でも、たぶんお互い分かってる。
これが最後なんじゃないかって。だからさ・・・。「びえーーーーーん!!!(号泣)」。恥ずかしながら・・・泣きました!(敬礼)。
防波堤決壊、おもっくそ泣きました。こんな映画で。ってか、ズルい!だって岡田将生井上真央なんだもん!仕方ない!泣くって!
何回も言うけどね、この映画は悪いけどストーリーなんかどうでもいいし見所なんざねぇわ。アホな話?ンなこと監督は百も承知だろ。
その分、若い2人の稚拙な純愛を如何に美しく切なく儚く撮るかというところに心血注いでる。だってもんのっそ綺麗なんじゃもん。
ラストにゃウェディングドレスを着た真央ちゃんが岡田くんの骨壷を抱えてひとりで教会で結婚式挙げてましたから。
「プゲーーーーーーーーーーーー!!!!!!(大爆笑)」。・・・と、思うでしょ?これが!こんなもんですら泣けるんじゃい!なんでかって?
そこで一人で語る井上真央の可愛さと演技が凄まじいからに他ならない!この女優はホンモノやぞ!とにかく見て欲しいわ!
結論は後で言う(結論だからね)。この映画の、    井    上    真    央    は   凄   い   !  (キッパリ) 。
ラストは『セカチュー』ぶりにきました平井堅ソング。そして映像は2人の回想。グゥブェファ!吐血!完膚なきまで殺られたわ!
『恋空』や『赤い糸』などと違うのは、やっぱレイプだのドラッグだの近親相姦だのの辟易するネタがないところ。だから・・まだ、ね。
いやいや、「まだ、ね」どころか予想以上にハマっちゃったよ。クソ物語を凌駕する主演の2人にな。いや〜、まいった!
ケッ。ワシというおばはんは何歳になったって結局は永遠にゆとりでスイーツなのかもなバカ野郎!悪いかコノ野郎!←逆切れ
開き直ってるさ、ああ開き直ってるさ!だから何だってんのさ!イライラするわ、イイ年こいてこんな映画で泣いた自分にな!
つめこみ教育世代だってのになんでこんなことに。岡田将生井上真央に全部持ってかれた!ということで、なにげにオススメ☆(ニッコリ)