映画『TAJOMARU』

映画『TAJOMARU』(注:ネタバレあります/だいぶ前に書いたのにUPし忘れてました・汗)
いやぁ〜、小栗旬カッコよかったっすわ〜〜〜〜〜〜!(ニヤニヤ)。
言わずもがな、多襄丸を名乗るようになった後な。あの衣装めっちゃええ!あんな格好で白馬に乗られてみ?
「この年になってようやく出会えたわ白馬の王子様に・・・☆」←こう錯覚するしか生き残る道はない!(笑)。
泣きのシーンなんて、あまりの美しさにため息(※ただし悪臭)が出たわさ。なんて綺麗に涙を流すんでしょうか。
目の真ん中からツーっと。ほんと見事なんだよね、黒目のド真ん中から「ウルル・・・スーーーーッ!」っと。
真珠のような涙がポロポロポロポロポロロっと。海亀の産卵かっつーの!どんだけ神秘的なんじゃ!
そうなりゃそこは当然アップ。分かるわ、アップで撮りたくもなるよね。でも小栗旬が泣くたびに全部アップ。
いやいやいや。いくら美しいからってあーた。ワンパターン過ぎますやん。分かるっちゃぁ分かるけど。でもねぇ。
はい、今からブツクサ小言を述べますよ。もしかしたら「キャストと衣装」以外には全部に対して〜・・・?!(笑)。
そういや小栗くんが「(この映画は)今の時代には受けないだろう」と言ったとか言わないとか?記事になってたけど、
時代云々の問題じゃないと思いましたです・・。なんでこんなことになってんの?!もったいない。実にMOTTAINAI
不勉強で申し訳ないがワシャ芥川龍之介の原作も読んでないし黒澤明の映画『羅生門』も見ていません。
だからこの映画のスンばらすぃさが理解できなかったのかもしれませんけどNE。きっとそうかもNE。あらほいさっSA。
ちなみにワシより年配で映画に造詣が深そうな方々は「こんな品の良い多襄丸いるのかよ?!」って台詞で笑ってた。
笑えるのはそこぐらい?というか別にコメディ映画じゃないんで笑えなくても全然よろしいんですけど、
この映画、とにかく面白くなかったんだよなぁ・・。何度も「なんでこんなことになってんだろう・・」と呆然。
キャスティングや予告の段階で期待し過ぎちゃった?!この映画、とにかく1シーン1シーンが長い。無駄に長い。
冒頭からダラダラダラダラとメリハリもなく長い。幼少時代のシーンからスタートするのですが、
演じる子役たちが「確かに可愛いけど、んでもこんだけ下手な子役は久しぶりに見たかも」なレベルなのでツラい。
しかも長い。どんだけ待たせるんだと。「さっさと成長して小栗旬になれよ!(ムッ)」とイライラするほど長い。
時間にしたら、もしかしたらさほど長くないのかもしれん。でも体感時間は相当なもの。「巻きで行ってくれ!」なのだ。
そして、のちに多襄丸となる畠山直光@小栗旬が出てきてからも長い。直光状態が「どんだけー!」ってぐらい長い。
「さっさと多襄丸になれよ!(ムッ)」とイライラするほど長い。ここでもまた「だからぁ、巻きで行けってば!」とジタバタ。
TAJOMARU(なんでローマ字なの?オサレだから?笑)』って映画なのになかなか多襄丸にならないって何それ。
そして多襄丸になったので「ようやくエンジンかかった?」とウヒョぅ身を乗り出したら、エンジンかかった途端にエンスト状態。
一番長いのは多襄丸化した後のお白州でのシーン。長い!めちゃ長い!白目剥く勢いで長くて長くてゲンナリ
必要なシーンだから長い?そうは言っても見ててツマらんのだから、そのへんは台詞や演出で何とかしてくれんとやね。
どのシーンも単調、そのわりにグダグダと長い。そして一番見たいシーンが「え?そんだけ?」なノリで実にアッサリ。
「こりゃヤバいぞ」と早い段階で映画自体には見切りをつけたので、そうなりゃ楽しみなのは小栗旬。多襄丸化した小栗旬
時代劇だしあの衣装に身を包んだ小栗旬が楽しみだし、仲間たちもオモクソ楽しみでした。だってさ、やべきょうすけだよ?
小栗旬とやべきょうすけがスクリーンで直接からむのなんて『クロゼロ1』ぶりじゃない?やっぱしこの2人のからみは好きや。
やべきょうすけは別にオトコマエじゃないけど、小栗旬との食い合わせ(?)がとても良いから画になる。見ててワクワク。
しかも他には山口祥行須賀貴匡綾野剛だなんてキャスティングした人GJ!仮面ライダーファンとしては涎垂モンじゃ!
彼ら4人を従えて、センターには抜群のビズと存在感を誇る多襄丸ON白馬。うひょー、絶景!この5人の並びアラ大変!
なのにアッサリ。チッ。とても短いんや。そのくせ道兼@やべきょうすけが女を拉致ってきて多襄丸に差し出すものの、
多襄丸は女に「ヤッちゃわないから安心しなよ☆(そんな台詞ではなかったけど)」というシーンとか・・いらんっつーの!
多襄丸が実は優しいなんてこと散々見たから、今更そんなアピいらん!こんなの挟む暇あったら、もっと5人のシーンを!
そうそ、とにかく「それ、もう見たからイイよ・・」なんてこともいっぱいあってさぁ。なんつーか、「もうええわ!」を何度も。
それに仲間のシーンが少ないので絆をさほど感じないせいからか、いざ彼らに死なれても「ふ〜ん・・」程度。
無駄に長い割には登場キャラが「黒化」するのだけはやたらと早い。田中圭が早い。ラスボスなのも容易に想像つく。
だけど田中圭が仲間にいるならともかく、ラスボスじゃ弱い。役があまり合ってないし、甲冑も悲しいほど似合ってない。
それに田中圭ってことはですよ?どうしても「どうせ死ぬくせに」と思ってしまう。田中圭出演ドラマを見すぎたゆえの先入観。
黒化した瞬間に「どうせ死ぬくせに」と内心プゲラされるラスボスって。ま、ラスボスってのはどうせ倒されて死ぬんだけども。
いっそのこと類似品とされている向井理で!と思ったけど、これ製作がトライストーンなのでそうもいかないオトナの事情。
別に田中圭が悪いわけじゃないんだけどさぁ。小栗旬との最後の対決シーンも悪くはない。でも全体的にダラダラしてるので、
この殺陣のシーンもどうしてもダラダラと長いだけに映ってしまう。このシーンは映画より舞台で見たいと思ったかな。
ホントもったいない。なんでこんなことに。もう、今日はこればっか(笑)。だって、もったいないんだもん(笑)。
キャストは、特に若手の皆さん良かったんだけどねぇ。柴本幸という女優さんをこの映画で初めて知ったんですけど、
最初は「正面から見ても横から見てもノペーっとした面構えの人だなぁ」ぐらいだったんですが、彼女いい!
凛とした立ち振る舞いや台詞回しに凄みがあって、ラブストーリーなんぞにせず彼女をラスボスにしたらよかったのに。
なんでラブストーリーなんだろ?別にラブストーリーでもいいんですよ面白ければ。でもさ、これ「・・・へ?」なんだもん。
多襄丸のキャラも。せめて「何があっても一途に彼女のことだけを信じて想い続ける男」っていうキャラでいてくれんと。
前半なんて「ただの色ボケ野郎」にしか見えないこともないし。うん、この映画で一番筋が通ってるキャラって彼女かもな。
しかしながら、そんな彼女もヤってくれちゃいました。彼女はケンカをやめて2人を止めてという竹内まりや精神で、
なんと後ろ向きで崖からダイブ!『青い鳥』きたー!(笑)。あぁン悲恋モノって泣けちゃうわぁ☆・・・って、あれ?
生きてんのかーーーい!(ズコー)。しかもケガなし。ここめっちゃズッコケた。夏川結衣かと思ったらクボヅカでした。
こんなツッコミは映画『赤い糸』ぶり(笑)。ほんでズタボロになった2人は手を取り合い歩いていく。『Dolls』きたー!(笑)。
ラストはカップル2人で馬に乗って「オレたちの冒険はまだまだ続くぜ!」的な、『少年ジャンプ』オチ。うああ。
展開から描写まで何かと既視感が。この映画・・・なんでこんなことになってんの?教〜えてぇ〜おじいぃ〜さん♪
キャストとビジュアルコンセプトなんかはいいだけに、もったいない惜しい悔しいとしか言いようがない映画でしたのう。
そういや小栗くんは今度監督として映画を撮るらしいですね。めちゃ楽しみ。ええ、言っちゃぁ悪いが、
小栗くんになら絶対にこれより面白い映画が撮れると思うよ!ワシは小栗くんを信じて楽しみに待ってます!(キッパリ)。